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2008年12月29日

名盤/Curtis Mayfield & ICE

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.54(1998年10月号掲載)


近頃あまり聴く事もなくなったカーティス。
こんな原稿を読み返すと、時代の気分次第で、随分と聴くモノが
変わってくるのを実感。
洋楽の旧譜のボーナストラックは、これでもか!これでもか!と、
こちらの財布の中身の事情に関わらず、新手を繰り出すので、
マニアの方々は大変だと思う。
どこかで見切りをつけないと、同じ作品のヴァージョン違いを、
延々と買うハメになってしまう。
近頃のSHM-CDとか、それに追従する各社の高音質CDでの出し
直しも同類か。
あきらかに音の向上が分かればいいけど、そうじゃないと、ある意味
意地で買ってます!みたいなもんになっちまう。
とは言うものの、ちょっとでも音が良くなっているという情報があれば、
それはそれで気になってしょうがない。
ま、贅沢な悩みと言えば言えるけど、なんかな~。


ボーナストラック連発のリイシュー盤が花盛り!まともに買っていたら、
お金がいくらあっても足りないぞ~。


先月からの続きになってしまうが、紙ジャケットと中古盤について
書きます。
中古盤屋で手に入れたもので結構嬉しかったのが、カーティス・メイ
フィールド
の「WILD AND FREE」というベスト盤。
2枚組ですでに廃盤になっていた物で、何年か前のカーティス作品の
CD化の際に組まれた国内編集物と思われる作品。
ジャケットをよく見ると94年になっていたから、ジムコ・レコーズ
が初CD化を含めた何枚かをリイシューした時の副産物かなっ。
ロックっぽい側面とソウル・アーティスト然とした面の2枚に別れた
作りは、それなりに聴き勝手が良くて便利なので、何処かで見掛けたら
手に入れておくといい。勿論、紙ジャケットです。
このカーティスのように、何度となく再発を繰り返しているアーティスト
も珍しい。(レーベルの問題だからアーティストに責任は無いんだけど・・・)
そんな訳で、発売する度に、あの手この手、そう、手を変え品を変え、
ユーザーやマニア心をくすぐります。
今回もビクターからカートム・レーベルのリイシュー・シリーズの一貫
として彼の作品10タイトルが、ボーナス・トラック付きで発売されている。
中でも、昨年25周年記念盤として発売されたもののエディト盤として
11ものボーナス・トラックを加えた「SUPERFLY」には、心が動かされます。
あぁ~、あれから20数年も過ぎてしまったのネ。我が青春のブラック・
ムーヴィーの洗礼から・・・・・。
このカーティスの出世作「SUPERFLY」は、70年代初め一世を風靡した
ブラック・ムーヴィーのサントラ盤。

この映画のヒットと共に、カーティスの存在が一気に上昇気流に乗った
のは言うまでもない。
近年ではポール・ウェラーをはじめレニー・クラヴィッツらが、その影響力
を語る事も多く、若い人達の間でもカーティスへの関心が高まり、廃盤に
なっても、すぐに再度市場に出回るとうになった。
さて、この「SUPERFLY」。サントラ盤。といっても、絵がなくても大丈夫
な程、1枚のアルバムとしての完成度を持っている。
「フレディの死」と「スーパーフライ」の2曲のミリオン・セラー・チューン
はじめ収められた9曲が、クールなファンクというか、秘めた熱っぽさを
都会的センスのよさでカムフラージュしている。
ベスト盤が、そのアーティストの入門編に最適って言われるけど、カーティス
はこの「SUPERFLY」から入ってもいいんじゃにですか。
でぇ、ベスト盤と言えば「ICE TRACKS」のセールスが好調なアイスのお二人。
彼らの出世作「WAKE UP EVERBODY」の1曲目を聴く度に、いつもカーティス
の「SUPERFLY」を思い出してしまう。

パクリとかの問題じゃなくて、宮内さんもカーティスが好きなんだろう。
ギターのカッティングやらストリングスの絡め方など、同じ都会派クール・
ファンク(!?)、勉強になった部分が一杯あったに違いない。
両者並べて聴いてみると、何となくそんな感じがします。
ところで、いまだに「SUPERFLY」はLPで聴いているので、件の11もの
ボーナス・トラックを聴くのが楽しみな今日この頃です。


CURTIS MAYFIELD / SURPERFLY(1972年度作品)
ICE / WAKE UP EVERYBODY(1993年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 11:00Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月24日

名盤/ Carole King & 荒井由実

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.53(1998年09月号掲載)


今や全盛の紙ジャケって、この頃が始まりだったんですね!
“オモチャ”と一刀両断しているところが、いいですね。今更ながら。
なんて云うか、日本の印刷技術が誇る、あくまでも精巧な複製品ですから。
あれは。
ユーミンが果たせなかった“一家に一枚”は、この年か翌年に宇多田ヒカルが
1stアルバムで、ほぼ達成する事になる。
その位売れたモンスターアルバムでした。
キャロルさんは、最近、この「つづれおり」の後に出た「MUSIC」を良く聴きます。
ところで今の音楽ファン達は、シンガー・ソングライター(SSW)の意味を分かって
いるのかしらん?
な~んて疑問が、コピーを見て、頭の中に湧いてきた。
職業作家(作詞・作曲家)の音楽が当たり前だった頃から、音楽を聴いている
人達には、このSSWの出現は「作品も作れて歌も唄えるなんて凄い才能の
持ち主!」と驚く程、その存在が眩しかった。
それがいつの間にか、シンガー・ソングライター=アーティストという図式の中で、
所謂、ジャリタレまでもが、詞や曲を書くのが当たり前になってしまって、アーテ
ィストと名乗るようになった日本の音楽界。
なんて云うか、そんな輩の、お気軽な価値付けの為に利用されている。
そんなところもあったりして、どこかのタイミングで、ちょっぴり本来の意味からズレ
ちゃって、価値が落ちたのは確か。
だから俺は憂いでます。と書いたら大袈裟か・・・・・・(笑)


元祖!シンガー・ソングライター。
キングの超名作アルバムを一家に一枚!


近頃やたらと流行っている紙ジャケットによる限定盤シリーズ。
マニア心をくすぐるオリジナル仕様で、購買意欲をそそるんだけれども、
ありゃ、どう見ても玩具だな。オリジナルのアナログ盤を持っている者としては。
まぁ、洋酒とかのミニチュア瓶ってあるけど、あれと似たようなもので、中に詰まって
いるものは同じ味なんだけど・・・・・。って訳だ。
大体、CDになってからは、どうも音楽が玩具化しているように思えて仕方がない。
本来、保存されるべき文化として成立しレコード化されてきたはずなのに、CD時代
に突入してからは、大量消費文化と化し、時代のスピードと同じ速さで消費され、
捨てられている。
まぁ、保存されるべき内容のモノが少ないから。なんて言っちゃお終いだけど・・・・・。
そんな訳で、中古屋でレコード捜しのついでに、大量に売られているCDにも手を
延ばすと、結構掘り出しモノを見つける事が多い。
特に僕のように、ヒット物やメジャー・アーティストに対する興味が薄い人には、思わ
ぬ作品を、とんでもない安価で手に出来る。
先日も東京の某店で、「TAPESTRY REVISITED」なるアルバムを百円でゲット。
百円だよ。玉子のワン・パッケージより安いんだぜ。
それで、あのキャロル・キングのポップス史に残る超名作アルバムに敬意を表した、
このトリビュート・アルバムが買えちゃうんだから・・・・・。
トリビュート盤って近年の流行モノっぽくて、色んな作品が出ているけど、一人の
アーティストの一作品を丸々ってのは珍しい。

それ程までに愛されている「TAPESTRY」って、どんなアルバム。と言うより、
キャロル・キング自身を知らない人には、彼女の事から話さなければならないかも。
とは言うものの、この紙面で詳細を書くには無理があるので、超簡単に紹介しちゃうと、
所謂、元祖シンガー・ソングライター。
まぁ、今、多くのアーティストが自前で作って唄っちゃってるけど、そうゆう風な方向
付けした張本人って訳だ。(あのビートルズが、初めてニューヨークを訪れた際に、
最初に表敬訪問したのが彼女)
「TAPESTRY~つづれおり」は1971年に彼女のセカンド・アルバムとして発表された。
リード・シングルとして「イッツ・トゥ・レイト」が大ヒット。
又、収録された「君の友だち」をジャームズ・テイラーがカヴァーして大ヒットさせ、
そういった相乗効果で、当時、1000万枚を超える爆発的記録を作った1枚。
前述した通り、アルバム丸ごとカヴァーしたトリビュート盤が出来ても不思議じゃない
程、名曲揃いアルバムと言える。(全ポップス・ファンが一家に一枚的作品)
一方、我が国で一家に一枚的存在になりそうだった松任谷由実さん。
彼女が荒井由実でデビューしたのが1973年の事。
多分にキャロル・キングの影響を受けたであろう事が伺える。
アルバム「ミスリム」は、「TAPESTRY」同様、力強くてシンプルな演奏に支えられた
彼女の唄と作品が、キッチリと世の中に、その存在意識を投げ掛けたアルバム。

キング、そしてユーミンどちらの作品も、後の世界、そして日本のポップス界に、
多大な影響を与えた一作と言える。
尚、ユーミンの初期の作品のいくつかは、件の紙ジャケットで、現在廉価で限定
発売中です。

Carole King / Tapestry(1971年度作品)
荒井由実 / MISSLIM (1973年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 16:40Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月22日

名盤/T.REX & De+LAX

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.52(1998年08月号掲載)


何回か前に文字数が減った旨が本文中に載っていたが、ホント、減った
お陰で、相当、こうして書き直すのが楽になりました。
だって、ちょっとペースが上がったでしょう。
禁断シリーズね・・・・・。
プログレもグラムも、どっかでその要素には出くわす事があるので、ロック
好きな方は、時間とお金があったら勉強を!
“アダバナ”ですか、T・レックスは?ま、いいか。


ちょっと最近聴き直しています。ロック界の徒花(!?)達の唄を・・・・・

禁断の果実の第2弾って訳じゃないけど、今回は『グラム・ロック』を書こうかなっ。
(前にデヴィッド・ボウイを書いたけど・・・・・・)
何でそんな気になったかと言うと、6月に閉めちゃった日清パワーステーションに、
De-LAXというバンドの再編ライヴを観に行ったからで、そのステージを観つつ、
あれやこれやと彼らの全盛時を思い出したからにほかならない。
その全盛時、彼らがステージでカバーしていたのがT.REXの「20th Century Boy」
なる曲。数有るT.REXのヒット曲の中の1曲だ。
「ブギーの申し子」なる言葉が示すように、マーク・ボラン率いるT.REXは70年代
のグラム・ロックな時代をブギーで染めた。
T.REXの全盛時、即ち71年から数年間、僕はすでにイギリスのロック・シーンを
離れアメリカ、特に西海岸のロック・シーンへと心が動かされていたので、彼らの
活動振りの詳細については、正直良く分からない。ってのが本音。
でも、海を越えて我が日本でも連発されるヒット曲の数々は、いやがうえでも耳に
入ってきた。
「ゲット・イット・オン」「テレグラム・サム」「メタル・グルー」等など。結構好きなナン
バーも多い。
さて、そのT・レックスのアルバムを1枚載り上げるとなると「電気の武者」あたりに
落ち着くかなっ。

タイトル(原題だよ)とジャケットが、まずはカッコイイ!「GET IT ON」と「JEEPSTER」
の2大ヒット曲が入っているが、冒頭の「MANBO SUN」から怪しげなブギーのリズム
とサウンド、そしてボランの何やら艶っぽいヴォーカルが炸裂する辺りがたまりません。
彼らの出発点でもあるアコースティック・サウンドとアルバム・タイトルに象徴される
エレクトリックを纏った姿の融合点とも言える「COSMIC DANCER」や「PLANET
QUEEN」といった作品は、今聴いても面白い。
なんて言うか、時代が作り出したグラマラスな空気感と、ボランの才気が全体に
蔓延していて、単なるヒットメイカーのアイドル然とした姿とは別世界を覗かして
くれる作品。ん~ん、再評価の価値有り。でぇ、件の「20th~」は後にベスト盤に収録。
そして、たった一夜のパーティー(つまらん金儲けの再編ツアーなどやるなよ)
の為に集まったデラックスの面々。パワステ終演後、何と新宿のロフトで深夜ギグ。
6年振りのステージの感触を存分に楽しんだようだ。
かく言う僕も一ファンとして存分に楽しませて貰った。こちらも、再評価の価値が
あるかもネ。
現在リリース中なのがデビュー盤とセカンド・アルバム「NEUROMANCER」。
そしてベスト的内容の2枚組のヒストリー盤のみ。枚数を重ねる毎に、その強烈な
個性がより出てきたのに、後期の名作達は現在廃盤中。
ってな訳で、てっとり早く彼らを知りたい人はヒストリー盤を。そして、ちゃんと
オリジナル盤で攻めたい!って人はデビュー作「De-LAX」から順序良く聴き始めよう。

温故知新。まぁ、新譜でいいのがなけりゃ、無理して買うな!たまにゃ旧譜で過去の
財産を見直しなさい。
因みに、来月の16日はマーク・ボランの21回目の命日です。

T REX / ELECTRIC WARRIOUS (1971年度作品)
De+LAX / De-LAX-SENSATION- (1988年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 12:49Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月19日

番外編/飯がわりに一撃を!/クライトン様ふたたび!

クラブW杯、面白いですね。
昨日のガンバvsマンチェスターU、良く戦っていたと思います。
ガンバは!
ああいう試合をやってくれると、負けてもサポは怒らないよな。
ところで朗報が一つ!
クライトンの残留が決まりました。
移籍確実と思っていただけに、ちょっとした驚き!
これで、もう一人のボランチ候補“コルドバ”が決まれば、
DFの外人補強は無しって事か?
ボランチが増えちゃって、上里とかの使い方はどうするんだろう?
  

Posted by keith yoshida at 11:12Comments(0)Consadole

2008年12月17日

名盤/ PINK FLOYD & 四人囃子

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.51(1998年07月号掲載)


見捨てられたとか、忘れられたとか、なんとも酷い表現。
消耗品と化した今時のJ-POPよりも文化的で、遙かに美しいプログレなのに!
ラジオ番組のインタビューって何だろう?全く記憶にありません。
どうせなら、ジミヘンとかドアーズって言っときゃ良かった(笑)
プログレは、多分、同時代を生きた人の中には、瞬間的にハマったって人が多い
のではないかと思われます。
フロイドはじめ、YES、EL&Pなどなど時代を彩ったアーティストは多数居るけど、
なんと言っても“PINK FLOYD”の存在感は別格でしょ。
あぁ~、KING CRIMSONもそうか?
ロックが不良とか色々書いてあるが、今の時代じゃ考えられないくらい、市民権
を得られなかった時もあったのです。
で、結局、未だに聴くのは前述の別格な存在の二つだけ・・・・・。
まぁ、それはしょうがないか。

見捨てられ、忘れられた音楽
“プログレ”って、どんな音楽だったっけ・・・・・


禁断の果実とまでは言わないが、今時ロックファンの間でも、殆ど聴いて
いる人が居ないじゃないかと思われるのが“プログレシッヴ・ロック(通称
=プログレ)”と言われるカテゴリーの音楽。
先日、とあるラジオ番組のインタビューで「思い出に残っているコンサートは?」
と聞かれて、「ん~、ピンク・フロイドかなっ」なんて答えたら、相手の方がチン
プンカンプン状態でした。
俺としては、もの凄くポピュラリティのあるアーティストを自信を持って言った
だけなんだけどな・・・・・。
でぇ、その後「今観たいアーティストは?」ってえのに「ニール・ヤング」って答え
たら、益々可笑しくなっちゃって・・・・・。
きっとB’zとかGLAYって答えときゃ、世の中平和に収まったのに。
でぇ、本当に思い出というか印象に残っているコンサートのベスト3に入るのが
1972年3月13日の「ピンク・フロイド札幌公演」。
なんせ、俺、まだ高校生だったもね。
友達と試験の真最中だったけど「観に行こう」なんて約束していて、見事に裏切ら
れ、一人淋しさと、心細さに耐えて観に行ったコンサートだった。
まぁ、あの頃、コンサートが頻繁にあった訳でもないし、ましてや本格的なロック・
コンサートなんて皆無な時代。
そりゃ、ロックなんだから不良は集まるし、ハッパや薬でイッちゃった奴が一杯いて、
ヤバイ!危険!ってのが世間一般的なあの時代のロックに対する認識。
それにしてもよくピンク・フロイドが来たよな。この札幌まで。
記録を調べたら東京、大阪、京都と札幌の4カ所の公演で、ちょっと開催地としては
変則的かもしれない。
でも当日、中島スポーツセンターに集まった観客達は、間違いなく全盛期間近の
ピンク・フロイドを体験する一夜を過ごした。
その夜の一部は「月の裏側」という未発表作品。
ご丁寧にも訳詞の載ったチラシが配られたこの未発表の大作こそ、のちに彼らの
人気を全世界で決定付けた「狂気」だったのです。

この「狂気」は翌73年3月に発売されて以来、全米のアルバム・チャート100位
内に連続566週チャートイン(何と10年以上だぜ)、という空前の大ヒットとなる。
我が日本でも一家に1枚的ポピュラリティを得たアルバムと記憶する。
今聴き返してみると、当時感じていた大仰さや小難しさを全然感じる事なく聴け、
何というか適度な“癒しの音楽”風に聴こえるから不思議だ。
勿論、こんなに売れたら真似、いやいや信奉して追従する者がいたって不思議じゃ
ありません。この日本でも。
四人囃子は、そんな日本のプログレ界の頂点に立った存在だった。

彼らのデビュー作は“癒し”とは別次元の、そうそう、ロックに対する熱~い情熱が
感じ取れる。
いってみれば、あの時代の日本のロックのジレンマみたいもんか。ん~ン、頑張れ!
日本みたいな。
そんな訳で、プログレ捨てたモンじゃないヨ。でぇ、気持ちはW杯、頑張って日本!
(6/7記)


PINK FLOYD / 狂気(1973年度作品)
四人囃子 / 一触触発(1974年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 10:33Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月15日

ミック、張り切る!!!

観てきました「SHINE A LIGHT」。
ストーンズ映画を劇場で観るのは、あの巨大スクリーンに圧倒された
「AT THE MAX」でしたっけ?あれ以来かも・・・・・。
相変わらず人は入っていない。
流石、ロック映画!
俺が観た回は20人強、入れ替え前の出てくる人を数えたら、30人ほど。
いくらマーティン・スコセッシと言えども、ロック映画の不入り伝説
は続く!(笑)
シアター・キノは観客のマナーは良いが、如何せんスクリーンが小さい。
それと音量も小さかった。
スクリーンのサイズは、分かっていたから良いけど、あの音量だと、
ロック映画だと迫力なし!
折角のボブ・クリアマウンテンの気の利いたミックスの工夫(映像
を捉えた人の音が大きくなる。例えばキースなら、そのギターの音)も、
臨場感に乏しい。
単純に何も考えないで観ていたら、とにかくミックの動きが凄い!
大仕掛けがない分、自分が張り切らないとイケナイ!とでも思ったの
かなッ。
途中に挿入される、お馴染みの60年代の「マザー・イン・ザ・シャドウ」
のライヴ映像から想像出来る60年代のライヴって、こうだったのかしらん、
と思ってしまった。
だから、どちらかと云うとミックの独壇場の映画と言っていいかも。
ライヴが始まる前までの、ストーンズとスコセッシを含めたスタッフ
のやり取りがオモシロイ。
もっと、そんなサイドストーリーを盛り込んだ方が、映画として良かった
かも。それと最後のニューヨークの夜景が美しかった!
なんか味気ないけど、1回目の感想はこんなもんです。
2回目・・・、きっとそれはDVDを観てからって事になるんだろうな。
  

Posted by keith yoshida at 11:02Comments(0)音楽

2008年12月08日

名盤/ERIC JUSTIN KAZ

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.50(1998年06月号掲載)


ようやく半分の50回です。
なんだかんだで3年掛かりました。
「掲載する!」と宣言してから。
1年ほどで、直ぐに出来るかなと思っていたら、こんなに掛かっても、
まだ未完結。
ナント申しましょうか、人間の駄目さ加減みたいなモノで、
何の縛りもないと、こうもノンベンダラリとしてしまうもんだと。
この調子でやっていったら、結局6年程掛かってしまう訳で、
それって実際に掲載していた時と、たいした変わらないな~と。
(実際は8年強だから)
この連載を始める切っ掛けって、そんなんだっけ?ってのが、
チョッピリ、今となってはあるな。これを読むと。
名盤が“魔法の言葉”っね!
う~ん、いいところ付いているようで、そうでもないか。
でも当時は、魔法を掛けられたように名盤と名がつくものを漁った記憶
がある。
ジャスティン・カズは、ホント、あまり人に知られたくなかったアーティスト。
秘蔵中の秘蔵の1枚ってぇのは、シリーズで発売前に輸入盤で持って
いて、大事に聴いていて、「俺は持っているぜ~!」という優越感に浸れる
アルバムだった。(笑)
今でも国内盤と併せて2枚アナログ盤を持っている。が、ここで書かれた
初CD化も、その後の紙ジャケ化も、買ってない。
何故か、何年か前に来日し、札幌でもライヴを行ったけど、行っていません。
ライヴがどうだったかは知らないが、ライヴのイメージが無い人だったので、
行かなくてもいいかと・・・・・。
多分、その方が、いい印象のままで彼を聴き続ける事が出来るでしょ!
因みに、文中の名曲「Love Has No Pride」の、ご本家エリックが唄う
ヴァージョンは、後に組んだバンドのアルバム「American Flyer」の発売
まで待たねばならなかった!


70年代の名作がザクザク発売される、あのシリーズは要チェックです。

気付けば今回で“連載が何と50回!”。こりゃ~我ながら驚愕に値するな。
この長寿さは。と、感慨に耽ったりして・・・・・。
何か誌面はカラー化とか、色々と進化を遂げているんだけれど、我が文章
=相変わらずの稚拙さ。でぇ~、良く書いているわな。
てな訳で、、心機一転、これを機会に全面改装。なんて気には全然なりませ
んので、まぁ、続く限りお付き合いを・・・・・。で、今回はこの“名盤~”を書く
切っ掛けみたいな事でも書いてみましょうか。
そもそも音楽を聴き始めた頃、探究心が非常に強くて、情報を得る為に多く
の音楽番組や専門書などを漁りまくる日々が続いた。(似たような経験をし
ている読者もいるハズ)
そんな中で必ずぶつかったのが、お偉い先生方が仰る“名盤”という魔法の
言葉。
この魔法の言葉に出くわす度に“こりゃ~凄そう!聴かなくちゃ”って事で買
いに行くんだけど、如何せん売ってないのです。その聴かなくちゃいけない
モノが・・・・・。
そんな訳で、あっちこっちのレコード屋(勿論、中古屋や輸入盤専門店など)
へ行って捜す日々が続く中で、1枚見つけては喜び、また1枚見つけては喜ぶ。
といった何とも音楽愛好家として清く正しい少年時代を思い出したのが、そも
そもの切っ掛けかなっ。
勿論、まだこんなにいい音楽が一杯あるってのも知って貰いたい。って一心
もあったのも事実。
でも、お偉いさん達が口にする名盤って、すでに廃盤や国内盤が発売されて
いない非常に希少価値が高いモノが多くて、簡単に入手出来なかった。
(当時は輸入盤は高価で品薄状態だった。)
そんな苦闘の日々があってこそ、所謂“名盤”と言われる作品を手にする事
が出来た訳で、ここでは、この名盤=入手困難。って図式をぶち壊して、
出来るだけ簡単に入手出来るモノを紹介して行こうと始めた訳。(マニアック
なモノは出来るだけ外してネ。)
そんなこんなで、この名盤って魔法の言葉を大々的に使って宣伝されたのが
76年の「ロック名盤復活シリーズ」だった。
当時のアメリカン・ロックの隆盛やシンガー・ソングライター・ブームを反映した
企画で、それこそ幻と言われた名盤が、ユーザーの人気投票で発売される
という好企画。
その中の1枚で、本当に長い間幻だったエリック・ジャスティン・カズ
「IF YOU’RE LONELY」が先頃“名盤探検隊”と銘打ったシリーズの1枚と
してCD化された。

エリック・カズは、以前ここでとり上げたリンダ・ロンシュタットの名曲「Love
Has No Pride」の作者。
その朴訥とした歌い振りとソウルフルな作風が魅力的なシンガー・ソング
ライターで、この作品こそ僕の秘蔵中の秘蔵の1枚だった。
予想外にこのシリーズのモノが売れているらしくて、品切れ店が続出らしい。
なんて話を聞いて、いいモノの情報は何処からともなくしっかりと伝わるん
だな。と感心。まぁ、このジャケット同様、ソファーに寝転んでリラックスして
聴きたい名作だ。
そんな訳で、また幻にならないうちに手に入れておいて下さい。

ERIC JUSTIN KAZ / IF YOU’RE LONELY (1972年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 11:51Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月04日

名盤/STONES & SLIDERS

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.49(1998年05月号掲載)


十代の頃に目覚めた音楽、そしてアイドルとなったストーンズ。
よく考えると、こうして何十年もアイドルとして存在しているモノが
あるって事は凄い事なんじゃないか、と。
40数年もバンドを続けるのも凄いけど、それをいまだに追っ掛けて
いる人が大勢いるってのがね・・・。
ま、この長い年月の積み重ねは、いい存在に出会えた人だけが
味わえるというか分かる、ある意味勝利でしょうね!これは!
そして、これは3度目の来日に併せて書いたのかなっ?
センターステージは、いまや日本のアイドルまでにも普及している、
大会場には欠かせない演出道具の一つ。
動員が悪いってのが書いてあるが、初来日の東京ドーム10日間
50万人動員ってぇのがバブルで、当時、多分日本じゃ、その十分
の一くらいしかアルバムが売れていなかったんじゃないかな、
ストーンズは!
その後の来日で福岡に行ったりして、動員が駄目で・・・。
(もしかしたらこの時かも?)
そんな事知っているから札幌公演の入りを心配したんですよ。
見事に当たっちゃたけど・・・。
で、タイミング良く今週末から映画「SHINE A LIGHT」が全国で公開
される。
以前だと、もうそれだけでワクワクしたけど、今はなんと言うか、頻繁
にDVDが発売されているのもあって、そんな事もなくなったな~と。
所謂満たされている!状態で、映像にそれ程飢えていない。
公開タイミングで東京出張があるので、どこか大きなスクリーンの
映画館で観ようかとも思ったが、スケジュール的に無理そうなので、
さっさとそれを諦めて、シアターキノで前売り券を買ってきた。
オマケで付いてきたでっかいポストカード、使い道もなければ飾るには
デザインが・・・・・です。
観終わって、気が向いたら感想を書きますね!

やっぱり来日記念に書かせて貰います。
我が永遠のアイドル“ザ・ローリング・ストーンズ”について


何かここんとこオリンピックみたく何年かに一度来日している、恒例
“ローリング・ストーンズ日本公演”に、これまた恒例で行って来ました。
東京公演の最終日だったんだけど、驚く程客が入ってなくて、我が目を
疑って、何度も会場全体を見渡してしまった。
あぁ~、あの人気はバブルと共に去ったのネ。なんて思うのと同時に、
これで正常な状態に戻ったな。と変な安心感を抱いた。
まぁ、内容についてはそれなりにマスコミが取り上げているので、どうの
こうのとは言いたくないが、見事なエンターテイメントであり、伝統芸、
ってとこかなっ。なんて言うか“お決まりのフルコース”って訳。
でもその中で光っていたのが、今回の売りの一つ“センターステージ”
(詳細は自分で調べて)での演奏。
これだけはブッ飛びました。本当に体は思わずのけぞったし、涙は溢れるし、
これがストーンズだ!俺が愛したストーンズだ!な~んて世界に入り込ん
じゃった。
演ったのはチャック・ベリーのカバー「Little Queenie」と「Crazy Mama」。
そして「Like A Rolling Stone」の3曲。
最後のディランのカバーは全然ツマらんくてシラケちゃったけど、あとは
流石年季もんの凄さだった。
でぇ、今回そのベリーを取り上げようと思って何軒かのCD屋に行ったけど、
全然CDが売っていないの。
そんな訳で、ストーンズ公演からもう一つの涙モンだった「Memory Motel」
の話でもしようかなっ。と・・・・・。
これは今回の公演のもう一つの売り、インタネットを使ったリクエスト集計に
よる“日替わりメニュー”の1曲。
で、何とこの日は、長年ライヴで聴きたかった前述の「メモリー・モーテル」。
この曲が収録されたアルバム「BLACK AND BLUE」は、ツアー・ギタリスト
としてかり出されていたロン・ウッドが正式メンバーとして迎い入れられた
記念碑的作品。

当時のレイドバック的風潮を反映してか、どことなくユル~イ感が漂う作品で、
あの「悲しみのアンジー」より遙かに美しいナンバー「メモリー・モーテル」と
「愚か者の涙」を収録。
他にもストーンズ・ファンならずとも、分かる人には分かる名曲名演揃いの、
隠れ名盤の誉れ高いアルバム。
さて、そのストーンズを追随するバンド多数あれど、この時期のユルさ加減
を、と言ったらそうはいない。
先頃、15年目にして初のベスト盤「HOT MENU」をリリースしたストリート・
スライダーズ
が、もしかしたらそんなユルさ加減を追求していたのかも知れ
ない。
抜こうにも抜けないユルさの表現を、デビュー以来もがき続け、やっと彼ら
なりに完成に近付けたのが「SCREW DRIVER」辺りか。

タイトながらも、そんなユルさの気配が漂った力作と言える1枚だった。
ところで、以前この名盤で紹介したストーンズの名作ライヴ盤「LOVE YOU
LIVE」が、現在廉価で再発中。最高のライヴ・バンドと言われた頃の凄さを
是非その耳で確かめて。

The Rolling Stones / Black And Blue(1976年度作品)
The Street Sliders / Screw Driver(1989年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 12:01Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月03日

なぜかナンシー?

何故か分からんけど、突然、NANCY SINATRAを聴きたくなった。
もうこれは何十年もその存在を忘れていた人。
大体、今時知っている人は居ないんじゃないか?
はたまた、それこそ生存しているの?と失礼な事を書いちゃう程、
その動向が報道される事もない。
ナンシー・シナトラ、その名から想像出来る通り“フランク・シナトラ”
の娘。
昔、よく洋楽のヒットチャートに登場していた曲を聴きたくなった
訳で、曲名は“SUMMER WINE”。
レコードを買った覚えがないので、買うしかないかと思いタワー
レコーズへ。
CDは何枚かあったが、ジャケットが気に入らないし、ナンカ値段
が高い!
で、東京でアナログ盤探し。
超イケてる!ジャケットのアナログ盤を見つけたが、肝心の曲が
入っていない。
悩んだ挙句、買わずに帰った。
で、札幌の某中古盤屋にて、RHINOが手掛けたCD(ヒット曲集)
を発見!ま、いいか!とゲットしました。

件のLee Hazlewoodとのデュエット曲「サマーワイン」は、久々に
聴いて、ちょっと感激!
ほかは特に思い入れがある曲が入っている訳じゃないが、聴き
覚えがあるのは「シュガータウンは恋の町」と、親子共演曲
「SOMETHIN’ STUPID(邦題:恋のひとこと)」くらい。
あと思わぬ収穫は「Some Velvet Morning」(これもヘイゼルウッド
とのデュエット)。
ヴァニラ・ファッジで聴き慣れた曲のオリジナル・ヴァージョンだ。
ま、何の事はない、60年代のあの当時のポップスだよな~、って曲
が並んでいる1枚でした。
あとジャケットに映し出されたナンシーの顔をシゲシゲと見てみると、
確かにお父さんに似ているな~、と今更ながらに思った。
そして、女優としても活躍していたから、その当時の容姿は、今見て
もス・テ・キ!
きっと、あの当時のピンナップベイビーの一人だったんだろうな。
  

Posted by keith yoshida at 10:58Comments(0)音楽

2008年12月02日

名盤/Al Kooper & COSA NOSTRA

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.48(1998年04月号掲載)


TKですか。この1998年頃も絶頂期だったのかしらん。
アル・クーパーは、まだ聴いてはいないけど、ナント、新作を出しましたね。
そう言えば、前に出した時に初来日公演があって、俺、渋谷のAXに観に
行きました。
もちろん「ジョリー」は唄いました。あとBLUES PROJECT時代の曲とか、
「Like A Rolling Stone」のフレーズを何かの曲にチャラチャラとフィーチャー
したりと、割と大きな括りでのアル・クーパー像を演ってくれたような記憶が・・・。
アルは、未だにアルバムを引っ張り出して聴く事がある。
この「赤心の歌」は勿論の事、「紐育市 (お前は女さ)」とか色々なアルバム
を聴きます。ま、好きなんでしょうね。
COSA NOSTRAの方は、ナンカ気にはしていたが、そのうち居なくなったり
再結成したりと、よく分からない状況になっていった感じ。
嘘か真は、これも分からんが女子二人が美人で酒豪って話をどこかで
聞いての締め文章。
そうありたいと思う男の願望ですね!単にこれは!

あの当時は、まぁ、今で言う“TK”みたいな凄い(!?)人だったはず。
この人は・・・。


でぇ、先月の貴重盤のレコードが結構出回っている云々の話なんだけど、
その中にアル・クーパーが1970年に発表した「EASY DOES IT」という2
枚組のアルバムがある。
このアルバムが、捜せど捜せど、滅多にお目に掛かれない代物で、長い
探索歴の中で一度だけ出会ったのが、かなりくたびれたジャケットの高額
商品。で、どうも買う勇気が出なくて・・・それ以来全く縁無状態が続いた
ヤツだ。
それがやたら出回っていて、きっとCD化されたのを買った人が、手放し
たのかなっ。なんて思ったりして。
そうそう、我輩もCD化されたヤツに飛び付いたクチで、今更LP盤は・・・。
まぁ、お金に余裕が有る時に手に入れますわ。
さて、そのアル・クーパーと言えば、まず思い起こされるのが“スーパー・
セッション”もの。まぁ、なんたって元祖な人と言っても過言ではないからネ。
それとプロデュ―サーとしての存在。
あのロックがもっともロックらしかった70年前後の活躍振りは特筆もの。
そして自らのアーティスト性も忘れてはならない。
シンガー・ソングライターとしての資質やマルチ・プレイヤー振り。と言った
ところが、アルを語る上で、必ず話題として持ち出される。
そんなアルの作品の中で、一枚だけ選びなさいと言われたら、僕は迷わず
「赤心の歌(Naked Songs)」を挙げる。

低音の声の唄い出しから徐々に高揚していくように盛り上がる冒頭の「自分
自身でありなさい」、決して上手くはないが味のあるフレーズを聴かせるギタ
ーが唸る「時の流れのごとく」、そして名曲「ジョリー」と繋がる流れは、何度
聴いても飽きる事がない。
また、他の彼のアルバム同様、他アーティストの作品を上手く取り入れ、自身
の作品の中に溶け込ます術は抜群で、ここでも地味な存在だったジョン・プラ
インの「サム・ストーン氏の場合には」や、サム・クックの作品を収録している。
まぁ、全編、ちょっと頼りないヴォーカルに付き合わされる訳だけど、今聴いて
も古さを感じさせない“やっぱり名盤”と頷く一枚。
そうそう、発売当時、ロック・ファンよりも、どちらかと言うと、R&B寄りの音楽
を聴いていた人達に支持されていたように記憶している。
その名盤の中の名曲「ジョリー」が頻繁にラジオから流れてきたのが、つい
数年前の事。見事にカヴァーしてくれたのがCOSA NOSTRAの面々。
勿論、アルバムにも収録しているが、MAXI SINGLEとして同曲を何ヴァー
ジョンか収録したものも発売している。

「ジョリー」を収録したアルバム「LOVE THE MUSIC」は、タイトル・チューンの
リズム(これが「悪魔を憐れむ歌」なんだな~)のオーバーチュア後の実質的
一曲目が「Be Yourself」。
これって「赤心の歌」の1曲目の原題の一部だぜぃ。もう凄~くヒップなアルバム
です。
もしかしたら、コンセプトにあの時代があったのかしらん。などと思いつつ、
とっても酒豪(!?)らしい美女お二人と盛り上がりながら過ごす夜も悪くないな~。
なんて勝手に思う春の良き日でした。


Al Kooper / Naked Song(1972年度作品)
COSA NOSTRA / LOVE THE MUSIC(1995年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 10:10Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年12月01日

名盤/Towa Tei & nokko


続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.47(1998年03月号掲載)


コンピュータの進歩はこの原稿を書いた後、ご存知のように凄まじい。
21世紀に入りコンピュータが無い時代など考えられなくなった。
この間のThe Whoのライヴで、60年代の映像に触れたが、あの映像を
観て、当時のアナクロな感じっていいかもね!などと瞬間的に思いもした
が、実際、今の世の中の流れの中じゃ無理ってぇのが、直ぐに頭の中を
過ぎった。
使いこなすのが大変だけど、コンピュータの無い時代なんて、もう考えら
れない。でぇ、仲良くなりなさい!だと。そんなの余計なお世話だ!
さて、テクノ少年達のバイブルって表現が正しいかどうかは不明だが、
今や売れっ子の中田ヤスタカ辺りが、そんな少年の一人だったんじゃない
かな。
テイ・トウワはDEEE LITEの時は謎の東洋人で、突如現われたような
気がする。
ソロ活動に入った時の方のインパクト・・・・・相当ありました。
久し振りに「あぁ~、この人の頭の中を覗いて見たい!」と思った次第。

コンピュータに触れる切っ掛けを作ったあの1枚!

年末年始、札幌と東京で、またもやこの20年程捜していたレコードを見つけて、
ちょっと機嫌がいい日が続いています。
それにしても中古市場は、相次ぐ旧譜のCD化の影響かなんかで、以前なら
考えられないようなレコードが、ごっそりと適価で出回っている。
これらは、CDに買い変えた人達が手放した物なのかしらん・・・。
なんて思いつつ、久しく中断していた中古屋巡りが仲々楽しい今日この頃。
中古と言えばコンピュータも次々と高性能の新型が出てくるもんだから、
中古品やら新古品やらが溢れている。
それにしても仲々好き勝手に操れないコンピュータ。と、苦手意識を持ちつつ
も“時代が使えなくちゃ!”と耳元で囁いているような強迫観念に押されて悪戦
苦闘の日々。という同胞も多いハズ。
さて、この俺をそのコンピュータに向かわせる切っ掛けを作ったアルバムがある。
テイ・トウワ「Future Listening !」だ。

んっ、これを聴いてプログラミングを駆使して音楽を作ろう!と思ったかって。
そんな事は全く考えません。答えは簡単にCD-ROMだ。
勿論非売品で、たしかソフト会社が、テイのこのアルバムに絡めて、何だかの
コンテストをやった時のものだ。
そのROMについてこれ以上書くのは誌面の都合で省くが、それを理解する為に、
ついに手をだしたって訳。コンピュータに。
そんな切っ掛けを作ってくれたテイ・トウワのこのアルバム。
ジャケットのあのポーズが、すっかり有名(!?)になっちゃったりして。まぁ、
新時代のテクノ少年達のバイブルのような1枚とも言える。
それにしても聴き心地満点なアルバムだな。これは。
きっと、当時、メッチャ音がいいクラブで聴いたら、腰砕け状態だったろう。
例えば「Technova」を作り出す発想。例えば「Luv Connection」や「甘い生活」
の洗練されたコンテンポラリーさ。
例えば「Batucada」や「Obrigado」でのボッサへのアプローチ。などなど上げ
出したら全ての曲目について何かをコメントしなければならない程、その
才能を余すところなく発揮している。
タスキに書かれた豪華キャスティングの面々の事を云々するより、その
コーディネイトの妙が冴え渡った作品だ。
勿論、このアルバムから生み出された2枚のリミックス盤も併せて聴く事を
お薦めする。テイ・トウワ恐ろるべし。
そのテイ氏が、このアルバムと同時期にプロデュースした作品がある。
ノッコの「人魚」(作曲は筒美京平)という実に美しいナンバー。
この1曲の為にアルバム「colored」を購入したりして。まぁ、「ライブが
はねたら」も入っているし・・・。

この2曲を繰り返し繰り返し聴く。ってのが、このアルバムとのもっぱらの
付き合い方。
てな訳で、コンピュータ=テイ氏。という話だったけど、皆さんも、これからは
コンピュータと仲良くなりなさいよヨ。そういう時代なんだから。

Towa Tei / Future Listening ! (1994年度作品)
Nokko / colored (1994年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 10:34Comments(0)名盤を探しに行こう!