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2008年12月01日
名盤/Towa Tei & nokko
続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.47(1998年03月号掲載)
コンピュータの進歩はこの原稿を書いた後、ご存知のように凄まじい。
21世紀に入りコンピュータが無い時代など考えられなくなった。
この間のThe Whoのライヴで、60年代の映像に触れたが、あの映像を
観て、当時のアナクロな感じっていいかもね!などと瞬間的に思いもした
が、実際、今の世の中の流れの中じゃ無理ってぇのが、直ぐに頭の中を
過ぎった。
使いこなすのが大変だけど、コンピュータの無い時代なんて、もう考えら
れない。でぇ、仲良くなりなさい!だと。そんなの余計なお世話だ!
さて、テクノ少年達のバイブルって表現が正しいかどうかは不明だが、
今や売れっ子の中田ヤスタカ辺りが、そんな少年の一人だったんじゃない
かな。
テイ・トウワはDEEE LITEの時は謎の東洋人で、突如現われたような
気がする。
ソロ活動に入った時の方のインパクト・・・・・相当ありました。
久し振りに「あぁ~、この人の頭の中を覗いて見たい!」と思った次第。
コンピュータに触れる切っ掛けを作ったあの1枚!
年末年始、札幌と東京で、またもやこの20年程捜していたレコードを見つけて、
ちょっと機嫌がいい日が続いています。
それにしても中古市場は、相次ぐ旧譜のCD化の影響かなんかで、以前なら
考えられないようなレコードが、ごっそりと適価で出回っている。
これらは、CDに買い変えた人達が手放した物なのかしらん・・・。
なんて思いつつ、久しく中断していた中古屋巡りが仲々楽しい今日この頃。
中古と言えばコンピュータも次々と高性能の新型が出てくるもんだから、
中古品やら新古品やらが溢れている。
それにしても仲々好き勝手に操れないコンピュータ。と、苦手意識を持ちつつ
も“時代が使えなくちゃ!”と耳元で囁いているような強迫観念に押されて悪戦
苦闘の日々。という同胞も多いハズ。
さて、この俺をそのコンピュータに向かわせる切っ掛けを作ったアルバムがある。
テイ・トウワの「Future Listening !」だ。
んっ、これを聴いてプログラミングを駆使して音楽を作ろう!と思ったかって。
そんな事は全く考えません。答えは簡単にCD-ROMだ。
勿論非売品で、たしかソフト会社が、テイのこのアルバムに絡めて、何だかの
コンテストをやった時のものだ。
そのROMについてこれ以上書くのは誌面の都合で省くが、それを理解する為に、
ついに手をだしたって訳。コンピュータに。
そんな切っ掛けを作ってくれたテイ・トウワのこのアルバム。
ジャケットのあのポーズが、すっかり有名(!?)になっちゃったりして。まぁ、
新時代のテクノ少年達のバイブルのような1枚とも言える。
それにしても聴き心地満点なアルバムだな。これは。
きっと、当時、メッチャ音がいいクラブで聴いたら、腰砕け状態だったろう。
例えば「Technova」を作り出す発想。例えば「Luv Connection」や「甘い生活」
の洗練されたコンテンポラリーさ。
例えば「Batucada」や「Obrigado」でのボッサへのアプローチ。などなど上げ
出したら全ての曲目について何かをコメントしなければならない程、その
才能を余すところなく発揮している。
タスキに書かれた豪華キャスティングの面々の事を云々するより、その
コーディネイトの妙が冴え渡った作品だ。
勿論、このアルバムから生み出された2枚のリミックス盤も併せて聴く事を
お薦めする。テイ・トウワ恐ろるべし。
そのテイ氏が、このアルバムと同時期にプロデュースした作品がある。
ノッコの「人魚」(作曲は筒美京平)という実に美しいナンバー。
この1曲の為にアルバム「colored」を購入したりして。まぁ、「ライブが
はねたら」も入っているし・・・。
この2曲を繰り返し繰り返し聴く。ってのが、このアルバムとのもっぱらの
付き合い方。
てな訳で、コンピュータ=テイ氏。という話だったけど、皆さんも、これからは
コンピュータと仲良くなりなさいよヨ。そういう時代なんだから。
Towa Tei / Future Listening ! (1994年度作品)
Nokko / colored (1994年度作品)
Posted by keith yoshida at 10:34│Comments(0)
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