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2008年11月28日

Legendその2、キャロル・キング。

「もう観る事が出来ないかも?」の、その第二弾とも言うべき
Carole Kingのライヴに、先週末行ってきた。
The Whoとは違って、会場の東京国際フォーラムはビッシリと客が
入っていて、事前情報の“売れていない!”というのが嘘と判明。
(The Whoの武道館公演なんかは売り切れていた。と、後日、人
づてに聞いたのを、一応、フーの名誉の為書いておきます)
これまたThe Whoと違って、席が悪いというかステージから遠い。
ま、唄声が聴けりゃいいや!なんて思って買った席だからしょうが
ないが、実際、ステージのキャロルは3cmくらいにしか観えない。
だから、誰か偽のそれらしき人が身振り手振りで口パクっていても、
分からないな~。
それと、やっぱりライヴは顔の表情が観えないと、なんて事を今更
ながらに思った次第。
(スタジアム・クラスのヴィジョンのありがたさが身に染みる)
ステージは2部構成で、サポートにギターの男2名(一人はベース
も兼任)という、ソファーなどを置いたリビングルームをイメージ
した舞台美術と相まって、いたってシンプル。
彼女が出てきてピアノを弾き始めた瞬間、やっぱりウルウルときたが、
割と冷静に聴けた。と云うより、しっかり生の唄声を聴きとめようと
していた自分が居た。
何曲目かに「Home Again」のイントロが鳴った時、再びウルウルと。
やっぱり「Tapestry」収録曲には、何か特別な思い入れがあるのか、
自然に過剰反応する。
途中、キャロルがギターを持って唄うシーンもあり、そこではMCで
何かThe Whoの事を喋ったな~と思ったら、ピートの腕グルグル奏法
の真似をして客席を沸かせた。(何を言ったか英語は良く分からない!)
とは言うものの、時には適当に日本語を交えながら、客席とコミュニ
ケートし、随所にユーモアを発揮し客を和ませる。
1部は、彼女が60年代に提供したヒットチューンのメドレーで終了。
その締めは「Will You Love Me Tomorrow?」だった。
2部は、件の「Tapestry」収録曲を多数交えた構成で「I Feel The Earth
Move」で締めに。
アンコールは「So Far Away」と「You’ve Got A Friend」、そして「The
Loco-Motion」で大団円に。
「You’ve Got~」でサポートの男性にも唄わせたが、ありゃ~いらないな!
と思ったのは俺だけか。
ミンナ、あの名曲のオリジネイターの唄っぷりをじっくりと聴きたかったはず。
全般に、まだまだ唄えるな~の印象で、またの来日もありかも。
その時は、もっと小さなホールだったら、もう一度観てみたいと思いました。
あぁ~、帰り道、隣の新橋駅で降りて、サラリーマンの聖地で、一杯引っ掛
けて気持ち良く宿へ帰りました。
  

Posted by keith yoshida at 12:26Comments(0)音楽

2008年11月25日

番外編/飯がわりに一撃を!/ひさしぶりの勝ち点!

ひょっとして勝てるかも!と思っていたヴェルディ戦。
直前まで味スタに行こうか迷ったが、テレビ観戦となった。
こっちは消化試合で、あっちは必死!なんて書いたら怒られるか?
注目はボランチに入った上里。
だいぶ前にも書いたが、練習試合ではホントいい動きをしていた
ので、ここんところのベンチ入りしたものの途中出場、というより、
ちゃんと先発したのを観たいと思っていた。
が、そこはテレビ。上里ばかりを映す訳じゃない。
クライトンからFKを奪ったり(!?)、得意のミドルシュートを撃ったりと、
それなりにやれていたように思う。
チームはヴェルディの必死の猛攻をどうにかしのいで勝ち点1。
これって何時以来。ひょっとしてガンバ戦以来か?
残り2戦、いずれも優勝争いをしているチーム。
相手に一泡吹かせる力があるかどうかは分からんが、今のファイトを
続けてくれれば、何かが起こる!と思うのはサポの共通意識かも。
それと、優勝争いがほぼ決まった感もあるなか、みていてオモシロイ
のは降格圏のチームの戦い。ミンナ必死だもの!
さて何処が一緒に降格するやら。
ちょっと目が離せない!
  

Posted by keith yoshida at 10:20Comments(0)Consadole

2008年11月18日

名盤/CARPENTERS & 桑名正博

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.46(1998年02月号掲載)


職業作家って、いつのまにか演歌とかアイドルとか、その辺だけに存在
する時代になったように思う。
今、音楽演っている人達って、大体作品の自作自演の方が多い訳で、
そんな人達が、あっちこっちに一杯居て、ま、なんか適当に提供して成り
立っている。
で、たいして才能のない輩が、自分のアルバムも無理して自作自演の曲
だけで埋めちゃうから、なんかつまらないアルバムが出来てしまう。
曲が足りないなら、作家にいい曲なり詞を頼めばいいのに。
それで完成度を高めた方が、よっぽど後世に残る立派な作品になるのに。
昔、シンガー・ソングライターが出てきた時、そりゃーそりゃー、凄い才人が
現れたもんだ!と巷の一般的な音楽ファンは思ったよ。
それが今じゃ当たり前になってしまった。
食糧事情が良くなって、ミンナ、脳味噌も増え、感性にも磨きが掛かり、
バリバリ曲とか書けるようになったようだ。あぁ、道具の進歩もね。
カーペンターズの大リバイバルって、5年位前の事かと思っていたら、
十数年も前の事だったんだ。
移り往く時代は早い!記憶の回路に残っている情報は、相当不確かなモノ
に変形しているようで、当てにしてはいけない!と反省。


名盤の影にプロフェショナルな作曲家有り!職業作家(!?)を見直そう!
今こそ・・・。


皆さん、恒例の年末年始の行事は無事終わったでしょうか。一年の総括って
事で、この時期、適当に理由を付けて、もっともらしく一年を振り返るものですが、
さっぱりそんな気にさせてくれない今日この頃です。
なんて書いていられない程、このコラムの文字数が減らされたので、さっそく
本題に入らなければ・・・・・。
さて、年末この音楽業界を賑わせた話題の一つに“筒美京平”がある。
まぁ、知らない人には“日本の歌謡ポップス史に残る最重要作曲家”の一人と
して貰いましょうか。
きっと知らず知らずのうちに、この大先生の作品を一杯一杯聴いて育った!って
人が多いとは思うのですが。
でぇ、この筒美京平の話は置いといて、海外に目を向けてポップス界に影響を
与えた作曲家となると、真先にバート・バカラックの名前が出てくるのは、ある
程度年齢がいった方だけでしょうネ。
若い方には、ちょっと前に大リバイバル・ブームを巻き起こしたカーペンターズ
の最初のミリオン・ヒット曲でもあり、その人気を決定付けた「遙かなる影{原題:
(They Long To Be)CLOSE TO YOU}」の作者と言った方が分かり易いかも知れ
ないし、勉強熱心な方なら、近年の再評価の動きでCDが沢山リリースされたり、
昨年は来日コンサートまでやっているので、充分に知っていたりして。
そんな訳で、せっかく名前が出たので、たまにはあまりにもポピュラリティが有り
過ぎるアーティストもいいでしょ。って事で、ちょっとだけカーペンターズの事を
書きます。
前述の名曲「遙かなる影」を収録したアルバム「CLOSE TO YOU」が発表された
のは1970年。

全米No.1という輝かしいタイトルを獲得した「遙かなる影」は、
我が日本でも大ヒットをした訳で、この曲からカーペンターズの黄金時代が
築かれっる訳だが、どうも僕の記憶上では、それがアメリカのそれと同時期だった
のかどうかが定かではない。
何せ、ヒット曲の連発につぐ連発だったので、どの曲がどの時期にヒットってのが、
頭の中で団子状態で一つなのです。
ともあれこのアルバムは、ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルス作の美しい
「愛のプレリュード」で幕を開ける。
そしてバカラック作品は3曲収録。何時何処で聴いても変わらないエヴァーグ
リーンなポップスが見事に収められた1枚に仕上げられている。
話は筒美京平に戻るが、日本のロック黎明期に彼が手を組んだのが桑名正博。
その卓越した歌唱力でロック・シンガーとして嘱望されていた彼と77年に「哀愁
トゥナイト」を発表。のちに「セクシャルバイオレットNo.1」の大ヒットを生む訳だが、
彼の名作アルバム「TEQUILA MOON」でも4曲の作品を提供して見事なメロディ・
メイカー振りを聴かせている。

そんな筒美氏の歴史が刻まれた作品集がCD4枚組で2セット限定発売された。
レコード会社の枠を越えた一つの文化遺産とも言える作品なので、買える方は
是非・・・高いけど。


CARPENTERS / CLOSE TO YOU(1970年度作品)
桑名正博 / TEQUILA MOON(1978年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 12:47Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年11月17日

観に行ってきたぞ!ザ・フー!

「もう観る事が出来ないかも?」な~んて、ちょっとした脅迫観念
もありつつ、横浜アリーナのThe Whoのライヴに行ってきた。
勿論、あまり大きな期待はしていない。
基本的に“legend”、観る事に意義がある。
割と早くに会場に着き席に座っていたら、見知らぬ隣席の若いヤツに、
いきなり「(ステージ)近いすっね!」なんて声を掛けられた。
確かに近い席かも。20mくらいか!これだと肉眼で表情が分かる。
予想通り、ステージはいたってシンプル。
ステージ後ろのスクリーンを除けば、あとは最小限の機材のみ。
照明も仕込み数は多くはない。
そして嫌な方に予想が当たってしまったのが入りの悪さ。どうみても、
多分7~8割程度しか埋まってない。
定刻を少し廻ったところで客電が落ちてメンバーの登場。
「あっ、やっぱ老けてる!」と、当たり前な感想。
「I Can’t Explain」のイントロが聴こえてきた瞬間、ちょっと涙目に。
後ろを固めるサポートの4人と、前ッ面のピートとロジャーという編成。
あくまでも主役は前の二人で(後ろは完全にバックバンドに徹している)、
完全にこの二人で“The Who”をやりきっている。
ステージが進み、曲を重ねるにつれて、その演奏に重量感を増していく。
そして見事なアンサンブル!流石、ベテラン!
誰もが観たいピートのグルグル腕回し奏法(!?)と、ロジャーのマイクを
振り回すパフォーマンスが繰り出される度に、客席は沸く。
スクリーンに映し出される60年代の映像なんかとのマッチングもいい。
本編1時間半、アンコールを含めると約2時間のグッドサイズなステージング。
本編終了後、ロジャーとピートが最初に肩を抱き合った時に、また目頭が
熱くなったのは俺だけか?
そのライヴ活動を“営業”と揶揄された事もあり、冒頭に「期待していない」
と書いたが、実に素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた一夜だった。
ホント、観に行って良かった。
帰り道、何故か俺の頭の中では、ライヴで演りもしなかった「Happy Jack」が、
気持ち良く鳴り続けた。
  

Posted by keith yoshida at 10:36Comments(0)音楽

2008年11月12日

名盤/CREAM & BLANKEY JET CITY

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.45(1998年01月号掲載)


カラー印刷化記念第二弾ってとこですね!これは。
本文中に書いてある通り、ホント、短絡。
クリームだって引き合いに出されて迷惑だちゅうのに。この程度で。
そうか、前回はカラー化の話を知らないままで原稿をかいていたの
か!って事で、Vol.44で書いた“グラムロック云々”って下り、まった
くの記憶違い。記憶違いがあっても当然の10年前だもんね。
クリームのアルバム、この時点で30年も前の作品。で、今では40年
も前って事か!ゲッ!
ま、何十年も聴き続けられるアルバムを、こうして一杯知っているのは、
幸せって事。
そういう時代をリアルタイムで生きてきた事を感謝しなくちゃ!と思う。
今の時代はどうなんだろう?
いわゆるJ-POPは、粗製濫造と、ちょっと前に捕まった人みたく、少ない
才能での大量生産。
一生聴き続けられる音楽をどれだけ作ったのかしらん?あの人は。
本当は、身近で一生ものの音楽が生まれているのに、なかなか出会う
機会がないのは残念な事です。


男三人寄ればナンパ(!?)じゃなくてバンド!バンドだよ!最小編成バンド、
3ピースバンドの底力を聴け!


突然のカラー版に刷新って事で、このページもきっと多少雰囲気が変わった
事でしょう。なんせ現物を見ないまま、この原稿を書き始めたので、カラー化
になった良さが、さっぱり分かりませんし、前回もカラー化の話が無い状態で
原稿を進めていたので、それに対処した名盤を選んでいなかった。
で、絵的に物足りなかったかなっ。なんて思いつつ、カラー版に合う名盤ねぇ。
と考えてみました。
とは言うものの、文字自体がカラフルになる訳じゃないし、結局はジャケット
だよな。そうなると一杯あるし・・・。と、唐突にクリーム「カラフル・クリーム」
のジャケットが目に浮んできた。

タイトルもピッタリだし、短絡とは思いつつ、年末進行で時間もない事なので、
今月はこれっきゃないですわ。
ところでCD化になってからでも、このアルバムはこのタイトルで発売されて
いるのかしらん。と心配になってCDショップに確かめに出掛けてみた。
なんと運良く廉価盤で\1,200という安さで国内盤が発売されていた。
なんでも特別限定価格だそうで、まぁ、何が特別でこうなったかは知らんが、
安く手に入れるチャンスには違いないので、こういったチャンスはモノにしよ
うぜ。
さて、この「カラフル・クリーム(原題:DISREAL GEAR)」が発表されたのは
1967年の事。もう30年も前の昔の話だ。
この年、ビートルズが「サージェント・ペッパーズ~」を、ストーンズが「サタニッ
ク・マジェスティーズ」をと、まだまだドラッグ文化が幅を効かせた時代だった。
クリーム自体、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー
の凄腕ミュージシャンによるトリオで、その評価はライヴの場にあったようだし、
残された音源もそっち方面に偏っている(活動期間が短かったという制約も
あるが)。
かくゆう我輩も、どっちかと言うと、そうしたライヴ盤の方を愛聴した。
この赤みがかったサイケ調のジャケットに包まれた作品は、彼らのスタジオ
録音の二作目。
代表曲の一つ「Sunshine Of Your Love」などを収録。ブルーズ色が濃かった
デビュー作と較べると、よりロック色を強めた一枚。生まれた背景が、ロックの
時代としては激動の時だっただけに、まさにその激動の瞬間を華々しく飾った
アルバムと言える。
国内に目を向けると、ロックらしいロック・バンドというと真先に“Blankey Jet
City”
の名前が浮んでくる。

3ピースバンドの彼らが94年に発表した「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しい
ふりをする」
は、そのロック臭さを嗅ぐ度に、日本のロックもまだ大丈夫!と
安心してしまう。ってとこで紙数も尽きたので・・・、まぁ、ロックのエネルギーを、
たった3人で表現した好盤の話でした。


THE CREAM / カラフル・クリーム(1967年度作品)
BLANKEY JET CITY / 幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする(1994年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 11:12Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年11月10日

番外編/飯がわりに一撃を!/ごくろうさまでした!

多分、今年の生コンサ観戦の最後(鹿島戦の観戦は微妙なもんで)と
なる浦和戦行ってきました。
確かに恥ずかしい戦いぶりではなかったけど、やっぱり、あんな風に
失点するとは。
ま、ずぅーと観てきた光景だから慣れっこにはなっているとは言え、
なんかな~。
それにしても浦和サポの迫力のある応援ぶり、ありゃ~選手もビビる
よな、と思った。
そして予想通りの三浦さんの辞任の発表。
去年と今年の合わせ技で考えるなんてあったけど、今年の低迷ぶり
からすると、残るには忍びないというか、真っ当な判断だと思う。
ホント、ごくろうさまでした。
で、来期は若手中心で、という報道が出始めているが、貰った“Kattare”
の選手リストを見ながら、この辺が居なくなりそう!と予想したのは、
俺だけか?
そう、もう気持ちは、とっくに来期のJ2に行っている今日この頃です。
(とは言うものの、23日は東京に居る予定。もしかしたら勝てる試合と
なるかも知れないヴェルディ戦を観るかどうか、迷っています!)
  

Posted by keith yoshida at 10:26Comments(0)Consadole

2008年11月04日

名盤/DAVID BOWIE & 一風堂

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.44(1997年12月号掲載)


今まで2色刷りだった「WE!」が、この号からカラー刷りとなり、これは
なるべくカラフルな作品を!と思って選んだ2枚だったはず。
ま、ボウイとか土屋昌巳のイメージが、グラムやらを彷彿させたので、
なんとなくカラフルかなっと・・・。
紙面のカラー化って、昭和にテレビが白黒からカラーに変わったくらい
画期的でした。(当時は、確かそんな気分だった)
似合わない化粧が気持ち悪いのは女も同じで、昨今は昔と違って、
色々と自由度が高くて個性的な人も多いけど、BADなモノはBADなん
ですわ。(磨き方を間違えてないか!自分で判断出来んのか?)
でぇ、そんな事よりカラー化に伴って、早くもアルバムメモが無くなって
いる。
折角、思い出して書き足していたのに残念。
SHAZNAとか、そんなにヒットしていたのですね。現象としては記憶に
残っているが、曲として記憶に残っているのは皆無だ。
「すみれ~」は、やっぱ一風堂でしょ。
ま、SHAZNAに限らず、ここ何年も作られたヒット曲が多いから、記憶
に曲として残される作品が少ない。
これは作り手より送り手の問題だな。
グラムの記述、ルー・リードとかその部類に入っていたのかな。
化粧だけでそう見られていたなら可哀想。イギリスで加工ってのは、
そこでひん曲げられて日本には入ったって事か(!?)。
今となっては、どんな経緯でそのように書いた記憶にない。
ボウイもイマイチ、のめり込めない人だったな~。


ガキ共よ。どうせ化粧するなら、この人達みたく美しくなりなさい。
似合わない化粧ほど気持ち悪いモノはない。


ちょっと前の事だけど、日本国内のヒットチャートを眺めてみるとSHAZNAの
勢いが凄い。
デビュー曲「Melty Love」と「すみれSeptember Love」の二曲がベストテンに
入っていた。
これって新人としては結構スゲェ~事じゃないですかネ。ちゃんとしたデータ
を調べたって訳じゃないけど。それにしても第○次か知らないがバンド・ブーム
到来って雰囲気が漂っている。所謂ヴィジュアル系ってヤツでだ。
何処の誰が言い出したかは知らないが、化粧系のバンドの事をヴィジュアル
系と言うらしい。まったく・・・・・。
なんか、元々ロック・ミュージシャンってヤツは、結構化粧っ気の多いヤツが
居たから、今更それの事を指してヴィジュアル系って言うのもな・・・・・。
なんて考えたりしながら、この原稿を書き始めた。
そう言えば、昔これと似た状況があったな~と思い出したのが“グラム・ロック”
の時代。そうロックが輝かしい軌跡を描いた70年代初頭の話だ。
艶やかな化粧にド派手な衣装をまとったアーティストがステージに立つ姿を
“グラマラス”と形容した事から始まったというこのグラム・ロック。
短命ながらもセンセーショナルな出来事として、ロック史に刻み込まれている。
代表的なアーティストはディヴィッド・ボウイ、T・レックス、ロキシー・ミュージック
などのイギリス勢に加えて、アメリカ産のアリス・クーパー、ルー・リード、イギー
・ポップらが上げられるが、アメリカ物も、イギリスで手が加えられた物が多かった
ので、ムーヴメントとしての盛り上がりはイギリスと言っていいだろう。
アーティスト名を見ても分かると思うが、このグラム・ロックにはサウンド・スタイル
的な決まり事は、特に無かったようだ。
あくまでも見栄えで判断していたようで、そこが今のヴィジュアル系と言われる
ロック・シーンに似ている。
そんなグラム・ロック界で美しさで他を一歩も二歩も引き離していたのが、やっぱり
デイヴィッド・ボウイでしょ。
当時、グラム界自体に興味を抱かなかった我輩も、彼のその当時の作品は、何枚
かは所蔵している。
そんな訳で引っ張り出してきたのが「ジギー・スターダスト(原題:THE RISE AND
FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS)」
というアルバム。
シングル・ヒットチューン「Starman」が収録された作品だ。
ボウイは、ここで描かれた“ジギー”という異性人がロック・スターとなる物語その
ものを現実の世界で演じきって、世界的な成功の足がかりにする。
以降、デイヴィッド・ボウイは、常にロックン・ロール・スター、いやいやロック・ヴォ
―カリストとしてトップ・ランクに位置し今日に至っているが、個人的には、いやはや
良く分からん存在なのです。
さて、後にボウイに負けず劣らずの化粧っぷりで美しくも妖艶な世界(!?)を演じた
日本人の一人に、冒頭の「すみれSeptember Love」のオリジネイター“一風堂”
の土屋昌巳氏がいる。
最近も「Mod’Fish」なる実に素晴らしいミニ・アルバム(近頃、かなりハマッています。
カッコエエ~)を発表したばかりだ。
その一風堂のスタート地点が“山本翔”というミック・ジャガー擬きのヴォーカリスト
のバック・バンドという事は意外と知られていない。
このバンド、当時、かなりニューウェイヴやテクノの影響下に居た事は確かで、
ステージを観た微かな記憶やレコードから、それらが如実に伝わってくる。
そんな彼らの音は、現在ベスト盤「LUNATIC MENU」でしか聴く事が出来ない。
(唯一のヒット曲「すみれ~」を収録しているのは言うまでもない)が、土屋昌巳の
才能の断片は充分に感じ取れる内容の1枚だ。
そんな訳で、今日の子供達も、ボウイや土屋氏の音楽を聴きつつ、己の美について
考えてみるのもいいんじゃないか、と思う今日この頃でした。

DAVID BOWIE / THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST
AND THE SPIDERS FROM MARS(1972年度作品)


一風堂 / LUNATIC MENU(1982年度作品)

  

Posted by keith yoshida at 11:20Comments(0)名盤を探しに行こう!

2008年11月01日

名盤/Queen & 村田和人

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.43(1997年11月号掲載)


冒頭からイカちゃってら~。
ストーンズには熱心だからしょうがね~と思って下さい。
「ブリッジス・トゥ・バビロン」は、最後に「Angie」のライヴ・ヴァージョン
がボーナスで入っている。
ま、ヒット曲を入れときゃ、飛びつくだろう!とリスナーを舐めた考え。
ふざけんなって!
「VOODOO~」の時は、何の意味のない小説もどきが。
古い価値観の押し付けのようなものを載せて、金を取りやがって。
完全にここの会社はユーザーを見下してるんじゃないか!
村田のアルバムメモにある会社だが、だから無くなちゃうんだよ!
ってところで、話を変えます。
毎年、今年は一杯自転車に乗るぞ!と春先に思うのだが、どうも
そうもいかなくて、結局は今年一回だけだった。
春に倉庫から出した時は、ちゃんと錆も落として、乗る気満々だった
んだけど・・・・・。ま、毎年、こんな感じですわ。自転車に関しては。
でぇ、Queenと言えば、Paul Rogersとの組み合わせ??????
俺、ご覧の通り一杯“?”を連発したもね。
この組み合わせでクイーンだ!ってぇのに。
ロジャー、もといFREEのファンの方々とQUEENのファンの方々、この
両ファンにとって、この組み合わせって・・・・・噛み合うものなのかなッ。
そうそう、そのQUEEN+PAUL ROGERSの「the cosmos rocks」なる
新譜。
最初にリリースした直後に、来日公演のライヴCDが付いた“限定スペシャル
エディション”なるものが出た。
おいおい、そんな僅かな期間で出すなら一緒に出せよ!
買う側に選択肢を持たせてくれなきゃ、出費が嵩むだけ。
ネ、ファンにしちゃうと、ライヴ盤も聴きたいが為に、またこれを買わなきゃ
ならない。
こんな事を続けていると、そのうち、急いで買うと“何か損!”をする。
みたいなのが定着して、益々新譜の動きが悪くなるんじゃないかと危惧して
いる。アッ、それは俺だけか!ま、いいっか!
ところで文章の括弧内は「。」とかいるんだっけ?
今頃になって変だな~と。
相変わらず誤字脱字多いすっね!


鼻歌まじりでサイクリング!冬を越したら行こうぜ!海の見える丘まで!
な~んてネ。自転車大好き人間はこんな歌口づさんで下さい。


それにしてもストーンズの新譜の国内盤のボーナス・トラックは酷いな~。
売ろう!という姿勢はわかるけど、あんまりではないでしょうか。
何か、ちゃんと完成している物によけいな物を付けちゃって・・・・・。
確かライナーの中にとんでもない小説なんかを載せた事があったけど、
それが買う人へのサービスとでも思っているのかしらん。
安価な輸入盤と張り合うのは分かるけど、それなら近頃よくある期間限定
の低価格ででも出してくれればいいのに・・・・・。まぁ、13曲目で止めれば
済む事なんだけれどネ。
そんな話は別にして、アルバム「BRIDGES TO BAYLON」の出来はいいの
で是非聴いてやって下さい。(前作「VOODOO LOUNGE」を最高傑作と持ち
上げたレコード会社の犬みたいなライター達が、今作をどう表現するか楽し
みな今日この頃なのです。)
全然話は変わりますが、先日生まれて初めて自転車のタイヤの空気入れに
お金がかかってしまう。という体験をしました。
生まれてこのかた、あれは自転車屋で無料で入れられるものだと思っていた
ので、軽~いカルチャー・ショックですわ。でも、もしかして、それが世間の
常識だったりして。(1回30円也。詳しく書くスペースはないけど、俺は1回
失敗して60円もかかってしまった。)
この号が出ている頃は、もう、自転車日和りと思える心地好い天気なんて
望めないかも知れないけど、雪に閉ざされる前に、もうひと乗りして、その感触
を体の中に残しておいて下さい。
さて、自転車で思い出すのが何故か“QUEEN”の事。
彼らの曲で「BYCYCLE RACE」ってのがあって、その宣伝ポスター(もしかしたら
来日公演の告知ポスターだったかも知れないが・・・。)が、見事なお尻をした
ヌードの美女が自転車にまたがっているのを、バックから写したもの。
今考えると、仲々優れたデザインの物なんだけど、それをいきつけのお店の
方から“欲しい!欲しい!”結構せがまれた事があって、すぐにその事を思い
出してしまう。
決してその方はクィーン・ファンだった訳ではなく、単に自転車マニアで、
純粋にマニア心が働いての“欲しがり”だったのですが・・・・・。
その「BYCYCLE RACE」を収録したアルバム「JAZZ」が発表されたのが1978年
の事。(リリース当時、ジミ・ヘンの「エレクトリック・レディ・ランド」のヌードに
負けず劣らずの、オールヌード嬢達が自転車にまたがった見事なポスター
が付いていた。)
何やら、クィーンとジャズって全然結び付かないように思えるし、実際、アルバム
の中でジャズを演っている訳じゃない。
ここでのクィーンは、それまでの大袈裟な作品作りやヨーロッパ的美意識などの
付きまとうイメージを振り払うかのように、シンプルなポップさを前面に押し出して
いる。が、そこはクィーン。メロディーやコーラス・ワークの美しさや、ここぞという
時に決まるブライアン・メイのギター・ワークなど、決して本質的な部分での妥協
なく仕上げているのは流石。
70年代の彼らの活動を締め括るに相応しい作品だ。
とは言うものの、この作品をお供にサイクリングってのは、ちょっと辛いかな~。
仲々、お気軽に鼻歌って曲じゃないもネ。
そんな時に引っ張り出してきたのが村田和人のアルバム。
もともとアメリカン指向のポップスを目指していた人だけあって、そのライトな感覚
は心地好さを誘う。
その名もズバリ「サイクリングに行こう」から始まるアルバム「空を泳ぐ日」は、
そんな彼の魅力が詰まった一枚だ。
山下達郎が前面バックアップって事で、鳴り物入りで登場した彼。
このアルバム発表当時、アルバム制作がLPからCDに変わった事について、
「CDは頭3曲が勝負ですよ!」なんて言っていたっけ。
まぁ、頭三曲云々はおいておいて、「サイクリングに行こう」を聴いていると、
本当に自転車に乗っている心地好さが蘇ってくるのです。
あと数ヶ月、自転車愛好家にとっては辛く冬が続くけれど、サイクリング気分を
味わせてくれる曲でも聴いて、気分を晴らしては如何でしょうか。


QUEEN / JAZZ(1978年度作品)

本文中で触れた「BYCYCLE RACE」よりも「DON’T STOP ME NOW」の
方が聴き覚えのある方が多いかも。
1曲だけジャズっぽい雰囲気を持った作品も入っているけどタイトルに
惑わせられないように。今聴き直してみると、意外と新鮮だったりして。

村田和人 / 空を泳ぐ日(1990年度作品)

残念ながら本盤は廃盤になってしまったらしい。が本文中の「サイクリング
に行こう」は、東芝時代をまとめたベスト盤「風と光のサイクリング」で聴く
事が出来る。近頃ごぶさたぎみだけど、良質なポップソングを携えて、
ひょっこりと現われるのを楽しみにしています。
  

Posted by keith yoshida at 13:36Comments(0)名盤を探しに行こう!