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2008年11月18日
名盤/CARPENTERS & 桑名正博
続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.46(1998年02月号掲載)
職業作家って、いつのまにか演歌とかアイドルとか、その辺だけに存在
する時代になったように思う。
今、音楽演っている人達って、大体作品の自作自演の方が多い訳で、
そんな人達が、あっちこっちに一杯居て、ま、なんか適当に提供して成り
立っている。
で、たいして才能のない輩が、自分のアルバムも無理して自作自演の曲
だけで埋めちゃうから、なんかつまらないアルバムが出来てしまう。
曲が足りないなら、作家にいい曲なり詞を頼めばいいのに。
それで完成度を高めた方が、よっぽど後世に残る立派な作品になるのに。
昔、シンガー・ソングライターが出てきた時、そりゃーそりゃー、凄い才人が
現れたもんだ!と巷の一般的な音楽ファンは思ったよ。
それが今じゃ当たり前になってしまった。
食糧事情が良くなって、ミンナ、脳味噌も増え、感性にも磨きが掛かり、
バリバリ曲とか書けるようになったようだ。あぁ、道具の進歩もね。
カーペンターズの大リバイバルって、5年位前の事かと思っていたら、
十数年も前の事だったんだ。
移り往く時代は早い!記憶の回路に残っている情報は、相当不確かなモノ
に変形しているようで、当てにしてはいけない!と反省。
名盤の影にプロフェショナルな作曲家有り!職業作家(!?)を見直そう!
今こそ・・・。
皆さん、恒例の年末年始の行事は無事終わったでしょうか。一年の総括って
事で、この時期、適当に理由を付けて、もっともらしく一年を振り返るものですが、
さっぱりそんな気にさせてくれない今日この頃です。
なんて書いていられない程、このコラムの文字数が減らされたので、さっそく
本題に入らなければ・・・・・。
さて、年末この音楽業界を賑わせた話題の一つに“筒美京平”がある。
まぁ、知らない人には“日本の歌謡ポップス史に残る最重要作曲家”の一人と
して貰いましょうか。
きっと知らず知らずのうちに、この大先生の作品を一杯一杯聴いて育った!って
人が多いとは思うのですが。
でぇ、この筒美京平の話は置いといて、海外に目を向けてポップス界に影響を
与えた作曲家となると、真先にバート・バカラックの名前が出てくるのは、ある
程度年齢がいった方だけでしょうネ。
若い方には、ちょっと前に大リバイバル・ブームを巻き起こしたカーペンターズ
の最初のミリオン・ヒット曲でもあり、その人気を決定付けた「遙かなる影{原題:
(They Long To Be)CLOSE TO YOU}」の作者と言った方が分かり易いかも知れ
ないし、勉強熱心な方なら、近年の再評価の動きでCDが沢山リリースされたり、
昨年は来日コンサートまでやっているので、充分に知っていたりして。
そんな訳で、せっかく名前が出たので、たまにはあまりにもポピュラリティが有り
過ぎるアーティストもいいでしょ。って事で、ちょっとだけカーペンターズの事を
書きます。
前述の名曲「遙かなる影」を収録したアルバム「CLOSE TO YOU」が発表された
のは1970年。

全米No.1という輝かしいタイトルを獲得した「遙かなる影」は、
我が日本でも大ヒットをした訳で、この曲からカーペンターズの黄金時代が
築かれっる訳だが、どうも僕の記憶上では、それがアメリカのそれと同時期だった
のかどうかが定かではない。
何せ、ヒット曲の連発につぐ連発だったので、どの曲がどの時期にヒットってのが、
頭の中で団子状態で一つなのです。
ともあれこのアルバムは、ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルス作の美しい
「愛のプレリュード」で幕を開ける。
そしてバカラック作品は3曲収録。何時何処で聴いても変わらないエヴァーグ
リーンなポップスが見事に収められた1枚に仕上げられている。
話は筒美京平に戻るが、日本のロック黎明期に彼が手を組んだのが桑名正博。
その卓越した歌唱力でロック・シンガーとして嘱望されていた彼と77年に「哀愁
トゥナイト」を発表。のちに「セクシャルバイオレットNo.1」の大ヒットを生む訳だが、
彼の名作アルバム「TEQUILA MOON」でも4曲の作品を提供して見事なメロディ・
メイカー振りを聴かせている。

そんな筒美氏の歴史が刻まれた作品集がCD4枚組で2セット限定発売された。
レコード会社の枠を越えた一つの文化遺産とも言える作品なので、買える方は
是非・・・高いけど。
CARPENTERS / CLOSE TO YOU(1970年度作品)
桑名正博 / TEQUILA MOON(1978年度作品)
Vol.46(1998年02月号掲載)
職業作家って、いつのまにか演歌とかアイドルとか、その辺だけに存在
する時代になったように思う。
今、音楽演っている人達って、大体作品の自作自演の方が多い訳で、
そんな人達が、あっちこっちに一杯居て、ま、なんか適当に提供して成り
立っている。
で、たいして才能のない輩が、自分のアルバムも無理して自作自演の曲
だけで埋めちゃうから、なんかつまらないアルバムが出来てしまう。
曲が足りないなら、作家にいい曲なり詞を頼めばいいのに。
それで完成度を高めた方が、よっぽど後世に残る立派な作品になるのに。
昔、シンガー・ソングライターが出てきた時、そりゃーそりゃー、凄い才人が
現れたもんだ!と巷の一般的な音楽ファンは思ったよ。
それが今じゃ当たり前になってしまった。
食糧事情が良くなって、ミンナ、脳味噌も増え、感性にも磨きが掛かり、
バリバリ曲とか書けるようになったようだ。あぁ、道具の進歩もね。
カーペンターズの大リバイバルって、5年位前の事かと思っていたら、
十数年も前の事だったんだ。
移り往く時代は早い!記憶の回路に残っている情報は、相当不確かなモノ
に変形しているようで、当てにしてはいけない!と反省。
名盤の影にプロフェショナルな作曲家有り!職業作家(!?)を見直そう!
今こそ・・・。
皆さん、恒例の年末年始の行事は無事終わったでしょうか。一年の総括って
事で、この時期、適当に理由を付けて、もっともらしく一年を振り返るものですが、
さっぱりそんな気にさせてくれない今日この頃です。
なんて書いていられない程、このコラムの文字数が減らされたので、さっそく
本題に入らなければ・・・・・。
さて、年末この音楽業界を賑わせた話題の一つに“筒美京平”がある。
まぁ、知らない人には“日本の歌謡ポップス史に残る最重要作曲家”の一人と
して貰いましょうか。
きっと知らず知らずのうちに、この大先生の作品を一杯一杯聴いて育った!って
人が多いとは思うのですが。
でぇ、この筒美京平の話は置いといて、海外に目を向けてポップス界に影響を
与えた作曲家となると、真先にバート・バカラックの名前が出てくるのは、ある
程度年齢がいった方だけでしょうネ。
若い方には、ちょっと前に大リバイバル・ブームを巻き起こしたカーペンターズ
の最初のミリオン・ヒット曲でもあり、その人気を決定付けた「遙かなる影{原題:
(They Long To Be)CLOSE TO YOU}」の作者と言った方が分かり易いかも知れ
ないし、勉強熱心な方なら、近年の再評価の動きでCDが沢山リリースされたり、
昨年は来日コンサートまでやっているので、充分に知っていたりして。
そんな訳で、せっかく名前が出たので、たまにはあまりにもポピュラリティが有り
過ぎるアーティストもいいでしょ。って事で、ちょっとだけカーペンターズの事を
書きます。
前述の名曲「遙かなる影」を収録したアルバム「CLOSE TO YOU」が発表された
のは1970年。
全米No.1という輝かしいタイトルを獲得した「遙かなる影」は、
我が日本でも大ヒットをした訳で、この曲からカーペンターズの黄金時代が
築かれっる訳だが、どうも僕の記憶上では、それがアメリカのそれと同時期だった
のかどうかが定かではない。
何せ、ヒット曲の連発につぐ連発だったので、どの曲がどの時期にヒットってのが、
頭の中で団子状態で一つなのです。
ともあれこのアルバムは、ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルス作の美しい
「愛のプレリュード」で幕を開ける。
そしてバカラック作品は3曲収録。何時何処で聴いても変わらないエヴァーグ
リーンなポップスが見事に収められた1枚に仕上げられている。
話は筒美京平に戻るが、日本のロック黎明期に彼が手を組んだのが桑名正博。
その卓越した歌唱力でロック・シンガーとして嘱望されていた彼と77年に「哀愁
トゥナイト」を発表。のちに「セクシャルバイオレットNo.1」の大ヒットを生む訳だが、
彼の名作アルバム「TEQUILA MOON」でも4曲の作品を提供して見事なメロディ・
メイカー振りを聴かせている。
そんな筒美氏の歴史が刻まれた作品集がCD4枚組で2セット限定発売された。
レコード会社の枠を越えた一つの文化遺産とも言える作品なので、買える方は
是非・・・高いけど。
CARPENTERS / CLOSE TO YOU(1970年度作品)
桑名正博 / TEQUILA MOON(1978年度作品)
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