さぽろぐ

趣味・エンタメ  |札幌市北区

ログインヘルプ


2007年02月20日

ヴェルベッツを勉強しなくちゃ!

 久し振りにThe Velvet Underground and NICOのアルバム
を引っ張り出して聴いた。

キッカケはTheatre Brookの佐藤タイジの新プロジェクト“Taiji All Stars”。
このプロジェクトの1st Albumのタイトルが「FEMME FATALE」。
佐藤タイジのインタビューなんかによると、アルバム・タイトルを考えた時に
ヴェルヴェッツのアルバムの収録曲“FEMME FATALE”が浮んで、それを廻り
に聞いたら「良いんじゃないか!」と言う意見が多かった・・・、らしいので、そのま
まタイトルに拝借してしまったとの事。
まぁ、ありがちな話だ。
 実は、この歴史的名盤と言われているヴェルヴェッツの1st Albumとは、個人
的には深い付き合いが無く、インタビューを聞いていても「そんな曲あったんかい
?」ってな感じで、後日、慌てて引っ張り出したって訳。
でぇ、ファム・ファタールって“運命の女”って意味らしい。
確かにヴェルヴェッツにとって、ドイツ生まれ、そしてフランスからやって来た
女優(!?)のニコとバンドをやるなんて、夢にも思っていなかったろう。
付き合いが深く無いと書いたが、聴くタイミングを逃して、聴くのが遅れたって
ぇのが正直なところ。
多分、その名盤振りが日本で話題になった頃には、俺自身がロックをあまり聴か
なくなっていた時期でもあり、更にオリジナル・ジャケットのバナナの皮が剥け
るLPを買って聴こうとしていたのだから、そりゃ~無理な話ってもんで、そんな
理由で聴くタイミングを逸したんだろうな。
だってその当時、すでにいくら探しても、中古盤屋にもなかなか出回らないよう
な一品になっていたんだから、あのLPは!
全体がアンディー・ウォーホルのポップ・アートの一つとも言えるこのアルバム。
1967年に発売されたもので、当時は全然売れなかったし評価もされなかった。
その後、何年かの時を経て再評価されたのがパンク、ニューウェイヴ隆盛の頃か?
それにはルー・リードと言うカリスマの存在がデカイ!
今こうして聴いてみると、冒頭の「SUNDAY MORNING」のフォーキーな雰囲気は、
確かにあの時代の空気感を伝えるものだと思うし、3曲目に収められたニコが唄う
件の「FEMME FATALE」もそんな感じだ。
「HEROIN」などの有名曲を含むこの作品、聴き進むに連れてTELEVISIONを聴き
たくなったのは俺だけか?
70年代のパンク、ニューウェイヴでロック界に足を踏み入れた、俺よりチョイと若い
人達なら、そう思う人も多いのでは・・・。う~ん、元祖ニューヨーク・パンクか!
67年といえばストーンズは「Their Satanic Majesties Request」で、ビート
ルズは「SGT.Pepper’s Lonely Hearts Club Band」の頃。
イギリスでの動きとは別に、ニューヨークの地下ではこんな蠢きがあったんだ!
と改めて思った次第。
ヴェルヴェッツ、そしてルー・リード。まだまだ勉強しなアカン!って事です。
  

Posted by keith yoshida at 10:41Comments(0)音楽

2007年02月04日

さよなら!市民会館

 歴史が幕を降ろす瞬間にはなかなか立ち会えないものだが、今回は運良く
その場に居合わす事が出来た。
確かに古かったけど、たかがまだ48年。建物の寿命ってそんなものか?
外側から分からない古さってヤツでしょうか?新しい会館はどんどん使い勝
手が良くなっているから、仕方が無い事なのかも知れない。
ロックン・ロールな一夜でした。
あの会場は本当にロックには合っていた。
雰囲気といい、音といい。
ちゃんと楽器を鳴らせるバンドには、演り易い小屋だったんだろう。
観ながら、ここで観た色んなライヴを思い出し、次々とそのシーンがフラッ
シュバックしてきた。
この夜は、最終的に全部忌野清志郎にもっていかれてしまったけど、思い起
こせば、RCサクセションって、本当に市民会館が似合っていた。
終演後、人気が出だした頃、ここで演った「ロックン・ロール・ショー」や
「多摩蘭坂」が延々と俺の頭の中で鳴っていた。
お手本はTHE BANDの「THE LAST WALTZ」か(!?)
そう言えば、ここでリヴォン・ヘルムのオールスターズも観たっけ!
シンプル・イズ・ベストてな感じで、このイヴェントの為に組まれたバンド
に、次々とヴォーカリストが入れ替わると言った趣で宴は進んで行った。
Charaが唄ったレゲエの「Cherry Oh Baby」のカヴァーや、仲井戸麗市
が唄った「いい事ばかりはありゃしない」、そして奥田民生のグランジな「最後
のニュース」など、何だかんだと目と耳は離せないシーンの連続。
そして最後にとっておきのサプライズが観客を狂気の世界へ導いてくれた。
キヨシローの登場である。
チャボとの共演は、昨年のRising Sun Rock Festivalで密かに計画され
ていたが、ご存知の病気の為、実現出来ず・・・。半年遅れで実現した訳。
「トランジスタ・ラジオ」「スローバラード」そして「雨上がりの夜空に」の
黄金のRCサクセション・クラシックスを連発。
その全盛時にも負けず劣らずのソウルフルな唄声に思わず涙した方も多い
のでは。
そして「I Shall Be Released」を出演者全員で唄って大団円へ。
いいイヴェントだった。
市民会館が産まれた時に、こうしてロックで最後を締め括るなんて誰も想像
出来なかったろう。
最も市民と遠い距離のところにあった音楽が、今は最も市民権を得ている。
だから相応しいのかどうかは別にして、公官庁が好む(!?)ありがちなクラ
シックで終わらないで良かったと思う。
それにしても惜しい!この会館が無くなる事は!
時代の流れの中ではしょうがないのかも知れないが、世界を見渡すと、ここ
より古い劇場とかが大事に残されている訳でしょ。
また一つ、便利さや何かの犠牲になって、大切なものを失ってしまったよう
な気がしたのは俺だけだったのかなぁ・・・。
ありがとう!札幌市民会館。
  

Posted by keith yoshida at 16:01Comments(0)音楽