さぽろぐ

趣味・エンタメ  |札幌市北区

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2010年02月23日

名盤/B.Marley & Pushim

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.89(2001年 09月掲載)


冬でもレゲエです~。
と言いつつも、最近はちょっとだけ春めいた感じがしてるんだけど、
気のせい?
テレビ云々の件は良くある事で、ほとんど使い捨てみたいなものだから、
その罠に陥らないようにしなくちゃ。
“減りもしない同じCD”ってのも、確かに!です。
アナログ盤は、聴く度に擦れる訳だから減って音が悪くなるのは、理屈と
して分かる。だから愛聴盤は、保存用を1枚、別に買ってあった。
が、CDは減る事はない!
けど、音が良くなったとか、ボーナストラックだの紙ジャケットだの、
その商魂逞しい戦略に、流石に心が揺らぐ。
揺らぎ過ぎて、前はそれに負けてしまい買い直していたけど、最近食傷
ぎみで、買う事が少なくなった。
以前にも書いたけど、個人的には、アナログ時代のモノは、やはり
アナログ盤で!って事ですよ。
まぁ、完全にCDで買い直す必要性が“?”になってきている昨今なのです。
ヴァージョンアップするCDを、歴代に並べて楽しむのも、それはそれで
マニアにとっては楽しい事なのかも知れないが、どうも俺にはヴァージョン
アップされたら、旧CDは単なる過去の遺物か消耗品でしかないように思える。
特に洋楽は、そうゆう事が多いので、要注意だ。
このマーリーみたく、以前から存在が噂されていたジャメイカ・ヴァージョンを、
やっとの事で聴けるなら、それはそれでお金を払う価値はあるけどね。
それと日本のレゲエ界。
このPUSHIMらの活躍で、随分活性化したもんだ!
実際、それを支えている若いレゲエ・ファンは、こうしたルーツ的なレゲエを、
ちゃんと聴いてくれているのか“?”ですが・・・・・
ま、いいか!

この際聴きましょう!レゲエの歴史の扉を開けたアルバムを!

 三木道三のシングルがチャートの1位を獲得してジャパニーズ・レゲエが注目されている。
なんてTVのワイドショーがやっていた。
 売れているものは何でも面白可笑しくネタにしてしまうTVらしい扱い方だが、
こうして使い捨てにされた音楽文化が一杯あったように思うので、
勘違いなどしないで”己のレゲエ道”を歩んで欲しい。
 それにしてもレゲエ・ミュージックが久々にオーヴァー・グランドに出てきた夏だった。実際、
某CDショップではアルバム・セールスのトップが、今更ながらボブ・マーリーの新編集によるベスト盤
であったり、ドメスティック・シーンに目を向けると、芸能界を含めて、TVで言うように
日本人によるレゲエが盛んであったりと、何でかしらん。と思うような現象に幾つか
でくわした。
 個人的には、例のマーリー「Catch A Fire」のデラックス・エディションで目一杯の幸せ気分
に浸ったのに、追い撃ちをかけるように「Catch A Fire」のオリジナル・ジャケット、
即ちジッポライター・ジャケットが紙ジャケットで復刻し、限定発売されたのに、更にノックアアウト。
アナログ盤は中古盤屋の高値の華だっただけに、そのミニ・サイズながらのCD復刻盤に
一目惚れで、即刻ゲット!ブッといハッパを喰わえたジャケットを含め、減りもしない
同じCDを何枚持てば気が済むのやら。って感じです。
 この「Catch A Fire」が、世界の目をジャメイカ、即ちレゲエに向けたと言っても
過言ではないのですが、記憶を辿っていくと、その前にジミー・クリフでレゲエの世界戦略
が始まっていたような気がする。
 まぁ、それはおいておいて、やっぱりマーリーの「Catch A Fire」は聴いておこうよ。
これを機会にね。

 デジタル・リマスターによって、すっかり精気を取り戻したかのような鋭さを感じさせる
音によるこの名作。
レゲエ・ファンには馴染みの「コンクリート・ジャングル」はじめ「スター・イット・アップ」や「ノー・モア・トラブル」
などなど、マーリーを語る上で外せない作品がズラ~ッと並んでいるのは、今更ながら圧巻だ。
 それとマーリー同様、すでに他界してしまったがピーター・トッシュの「400イヤーズ」と「ストップ・
ザット・トレイン」の2曲も収録されているのも忘れないで欲しい。そして何よりも、後々の
ロック界やソウル界などに多大な影響を及ぼしたエネルギーを、このアルバムから感じ取って
貰えれば・・・・・と思う次第です。
 さて、例の三木道三に負けず劣らずの好セールス(!?)なのが、PUSHIMの2枚目
のアルバム「COLORS」

 クラシックからダンスホールものまで「Catch A Fire」から30年もの時を越えて、時代感覚
の鋭いレゲエを日本で咲かせた一枚。
 その歌唱力があれば、アイスリーズに入れてマーリーと共演させても良かったのに。な~ん
て言い過ぎか。併せて聴く価値あり。


■資料■
BOB MARLEY & THE WAILERS / Catch A Fire / 1973年度作品
PUSHIM / COLORS / 2001年度作品
  

Posted by keith yoshida at 11:19Comments(0)名盤を探しに行こう!

2010年02月12日

名盤/Ry Cooder & 山崎まさよし

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.88(2001年 08月掲載)


なんだかんだで、随分と長い間、この再掲載をやってなかった。
言い訳無用!で、単純に書く気がしなかっただけなんだけど・・・。
で、“出たとこ勝負!”ってあるけど、思い出すと、ホント、
ギリギリまで、全くネタが出ない事が多々あったような・・・。
ライ・クーダーがソロ・アーティストとしては喰っていけない!
なんてぇのは、どうなんでしょ?
今でも単純にソロ作品の売上は、あんまり良くないかもね。
でも、他で稼せいだ分を、自分のやりたい事に投資する!ってのは、
アーティストとしては、至極真っ当で、誰かに爪のアカを飲ませたい。
個人的には、このライのアルバム以降、ちょっと音楽の嗜好の幅が
拡がったのは確かで、自分の音楽人生の中では、ちょっと重要な位置
にある1枚かも知れない。
書いてある通り、この後、ひょっこりと何枚か新作をリリースして、
楽しませてくれたけど、まぁ、驚くような内容!って程でもなかったな~。
(否定的な意味じゃないからね)
山崎まさよしは、この後、濃~いのを出したんだっけ?

ギター職人”ライ・クーダー”の新作はいつ出るんだ!

 あまりの忙しさに何だか色んな事を忘れているみたいで、それが突然発覚
してパニック状態に・・・・・。な~んて事にはなってないのですが、久々にこの
名盤のネタ探しを忘れていました。
 もういい加減ストックが一杯ある訳じゃないから、ここんとこ出たとこ勝負って
感じで、運良く締め切り間近に降って沸いたようにネタが舞い降りてきたん
ですが、今回は全く無し。
 そんな訳で、どうする事も出来ず一回休みという事になりました。なんて事を
許して貰えるハズはなくて、前々から書こうと思っていたけど、お相手の日本の
アーティストが居なくて躊躇していたライ・クーダーを今回は書きます。
 ライ・クーダーと言えば、昨年大ブレイクした「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」が何と言って
も記憶に新しい。
それ以前だと数々のサウンド・トラックでその名を馳せたので、どちらかと言うとソロ・
アーティストというよりプロデューサー的イメージが強い人が多いと思う。
が、彼がデビューしたのは1970年の事だ。
 デビュー当時からアメリカン・ルーツ・ミュージックを熱心に研究・発掘する姿勢を持っていて、
それを自身の音楽に反映し、独自の音楽を確立していく様は、熱心な音楽ファンは
もとより、ミュ-ジシャン仲間からも一目置かれる存在となっていった。
勿論、ギターのボトルネック奏法の第一人者として引っ張りダコだったのは言うに及ばない。
が、そんな彼でもソロ・アーティストとして食っていけなかった。
というのが現実らしく、それで金になる映画音楽を手掛けるようになったらしい。
 さて、そんな彼のデビュー作「RY COODER」には、僕もギタリストとして弾きまくる
彼の姿を期待した訳だが、これが大ハズレ。

 60年代後半のスリルと興奮に満ち満ちたロックに浮かれた少年には、前述のような
ルーツ・ミュ-ジュクに根ざしたライの音楽は、到底理解する事も楽しむ事も出来なかった
のが正直なところ。
それでも何度も何度も繰り返して聴くにつれて、その朴訥とした唄いっぷりや、
随所で聴かせる渋いギター・プレイに惹かれていった。
 久々にアルバムを引っ張り出して聴いてみても、やっぱりあの当時感じた印象は
変わらずで、どう聴いてもお子様向きの音楽じゃない事は分かる。
でも30年以上も前に作られた音楽なのに全然古さを感じさせないのは何故
なんだろう・・・・・。
暫く彼の新作のお預けを食らっているので、ここらで旧譜をトコトン聴きまくってみる
のもいいかもしれない。
 そうこうしてるうちに、ひょこりと驚くような新作を携えてライが帰ってくる。な~んて
夢を見ている今日この頃なのです。

 ギターが似合うと言えば山崎まさよし。彼の孤軍奮闘なアルバム「STEREO」には、
ライ同様の職人気質なようなものを感じる。何曲かで見事なボトルネック・ギターも披露
しているしね。
 ブルーズを探索する本場の旅もした事だし、今度はもっとディープな3作目を期待
しています。


■資料■
RY COODER / RY COODER / 1970年度作品
山崎まさよし / STEREO / 1996年度作品
  

Posted by keith yoshida at 12:15Comments(0)名盤を探しに行こう!