keith yoshidaの新・飯がわりに1枚!(Again) › 2008年12月24日
2008年12月24日
名盤/ Carole King & 荒井由実
続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.53(1998年09月号掲載)
今や全盛の紙ジャケって、この頃が始まりだったんですね!
“オモチャ”と一刀両断しているところが、いいですね。今更ながら。
なんて云うか、日本の印刷技術が誇る、あくまでも精巧な複製品ですから。
あれは。
ユーミンが果たせなかった“一家に一枚”は、この年か翌年に宇多田ヒカルが
1stアルバムで、ほぼ達成する事になる。
その位売れたモンスターアルバムでした。
キャロルさんは、最近、この「つづれおり」の後に出た「MUSIC」を良く聴きます。
ところで今の音楽ファン達は、シンガー・ソングライター(SSW)の意味を分かって
いるのかしらん?
な~んて疑問が、コピーを見て、頭の中に湧いてきた。
職業作家(作詞・作曲家)の音楽が当たり前だった頃から、音楽を聴いている
人達には、このSSWの出現は「作品も作れて歌も唄えるなんて凄い才能の
持ち主!」と驚く程、その存在が眩しかった。
それがいつの間にか、シンガー・ソングライター=アーティストという図式の中で、
所謂、ジャリタレまでもが、詞や曲を書くのが当たり前になってしまって、アーテ
ィストと名乗るようになった日本の音楽界。
なんて云うか、そんな輩の、お気軽な価値付けの為に利用されている。
そんなところもあったりして、どこかのタイミングで、ちょっぴり本来の意味からズレ
ちゃって、価値が落ちたのは確か。
だから俺は憂いでます。と書いたら大袈裟か・・・・・・(笑)
元祖!シンガー・ソングライター。
キングの超名作アルバムを一家に一枚!
近頃やたらと流行っている紙ジャケットによる限定盤シリーズ。
マニア心をくすぐるオリジナル仕様で、購買意欲をそそるんだけれども、
ありゃ、どう見ても玩具だな。オリジナルのアナログ盤を持っている者としては。
まぁ、洋酒とかのミニチュア瓶ってあるけど、あれと似たようなもので、中に詰まって
いるものは同じ味なんだけど・・・・・。って訳だ。
大体、CDになってからは、どうも音楽が玩具化しているように思えて仕方がない。
本来、保存されるべき文化として成立しレコード化されてきたはずなのに、CD時代
に突入してからは、大量消費文化と化し、時代のスピードと同じ速さで消費され、
捨てられている。
まぁ、保存されるべき内容のモノが少ないから。なんて言っちゃお終いだけど・・・・・。
そんな訳で、中古屋でレコード捜しのついでに、大量に売られているCDにも手を
延ばすと、結構掘り出しモノを見つける事が多い。
特に僕のように、ヒット物やメジャー・アーティストに対する興味が薄い人には、思わ
ぬ作品を、とんでもない安価で手に出来る。
先日も東京の某店で、「TAPESTRY REVISITED」なるアルバムを百円でゲット。
百円だよ。玉子のワン・パッケージより安いんだぜ。
それで、あのキャロル・キングのポップス史に残る超名作アルバムに敬意を表した、
このトリビュート・アルバムが買えちゃうんだから・・・・・。
トリビュート盤って近年の流行モノっぽくて、色んな作品が出ているけど、一人の
アーティストの一作品を丸々ってのは珍しい。

それ程までに愛されている「TAPESTRY」って、どんなアルバム。と言うより、
キャロル・キング自身を知らない人には、彼女の事から話さなければならないかも。
とは言うものの、この紙面で詳細を書くには無理があるので、超簡単に紹介しちゃうと、
所謂、元祖シンガー・ソングライター。
まぁ、今、多くのアーティストが自前で作って唄っちゃってるけど、そうゆう風な方向
付けした張本人って訳だ。(あのビートルズが、初めてニューヨークを訪れた際に、
最初に表敬訪問したのが彼女)
「TAPESTRY~つづれおり」は1971年に彼女のセカンド・アルバムとして発表された。
リード・シングルとして「イッツ・トゥ・レイト」が大ヒット。
又、収録された「君の友だち」をジャームズ・テイラーがカヴァーして大ヒットさせ、
そういった相乗効果で、当時、1000万枚を超える爆発的記録を作った1枚。
前述した通り、アルバム丸ごとカヴァーしたトリビュート盤が出来ても不思議じゃない
程、名曲揃いアルバムと言える。(全ポップス・ファンが一家に一枚的作品)
一方、我が国で一家に一枚的存在になりそうだった松任谷由実さん。
彼女が荒井由実でデビューしたのが1973年の事。
多分にキャロル・キングの影響を受けたであろう事が伺える。
アルバム「ミスリム」は、「TAPESTRY」同様、力強くてシンプルな演奏に支えられた
彼女の唄と作品が、キッチリと世の中に、その存在意識を投げ掛けたアルバム。

キング、そしてユーミンどちらの作品も、後の世界、そして日本のポップス界に、
多大な影響を与えた一作と言える。
尚、ユーミンの初期の作品のいくつかは、件の紙ジャケットで、現在廉価で限定
発売中です。
Carole King / Tapestry(1971年度作品)
荒井由実 / MISSLIM (1973年度作品)
Vol.53(1998年09月号掲載)
今や全盛の紙ジャケって、この頃が始まりだったんですね!
“オモチャ”と一刀両断しているところが、いいですね。今更ながら。
なんて云うか、日本の印刷技術が誇る、あくまでも精巧な複製品ですから。
あれは。
ユーミンが果たせなかった“一家に一枚”は、この年か翌年に宇多田ヒカルが
1stアルバムで、ほぼ達成する事になる。
その位売れたモンスターアルバムでした。
キャロルさんは、最近、この「つづれおり」の後に出た「MUSIC」を良く聴きます。
ところで今の音楽ファン達は、シンガー・ソングライター(SSW)の意味を分かって
いるのかしらん?
な~んて疑問が、コピーを見て、頭の中に湧いてきた。
職業作家(作詞・作曲家)の音楽が当たり前だった頃から、音楽を聴いている
人達には、このSSWの出現は「作品も作れて歌も唄えるなんて凄い才能の
持ち主!」と驚く程、その存在が眩しかった。
それがいつの間にか、シンガー・ソングライター=アーティストという図式の中で、
所謂、ジャリタレまでもが、詞や曲を書くのが当たり前になってしまって、アーテ
ィストと名乗るようになった日本の音楽界。
なんて云うか、そんな輩の、お気軽な価値付けの為に利用されている。
そんなところもあったりして、どこかのタイミングで、ちょっぴり本来の意味からズレ
ちゃって、価値が落ちたのは確か。
だから俺は憂いでます。と書いたら大袈裟か・・・・・・(笑)
元祖!シンガー・ソングライター。
キングの超名作アルバムを一家に一枚!
近頃やたらと流行っている紙ジャケットによる限定盤シリーズ。
マニア心をくすぐるオリジナル仕様で、購買意欲をそそるんだけれども、
ありゃ、どう見ても玩具だな。オリジナルのアナログ盤を持っている者としては。
まぁ、洋酒とかのミニチュア瓶ってあるけど、あれと似たようなもので、中に詰まって
いるものは同じ味なんだけど・・・・・。って訳だ。
大体、CDになってからは、どうも音楽が玩具化しているように思えて仕方がない。
本来、保存されるべき文化として成立しレコード化されてきたはずなのに、CD時代
に突入してからは、大量消費文化と化し、時代のスピードと同じ速さで消費され、
捨てられている。
まぁ、保存されるべき内容のモノが少ないから。なんて言っちゃお終いだけど・・・・・。
そんな訳で、中古屋でレコード捜しのついでに、大量に売られているCDにも手を
延ばすと、結構掘り出しモノを見つける事が多い。
特に僕のように、ヒット物やメジャー・アーティストに対する興味が薄い人には、思わ
ぬ作品を、とんでもない安価で手に出来る。
先日も東京の某店で、「TAPESTRY REVISITED」なるアルバムを百円でゲット。
百円だよ。玉子のワン・パッケージより安いんだぜ。
それで、あのキャロル・キングのポップス史に残る超名作アルバムに敬意を表した、
このトリビュート・アルバムが買えちゃうんだから・・・・・。
トリビュート盤って近年の流行モノっぽくて、色んな作品が出ているけど、一人の
アーティストの一作品を丸々ってのは珍しい。
それ程までに愛されている「TAPESTRY」って、どんなアルバム。と言うより、
キャロル・キング自身を知らない人には、彼女の事から話さなければならないかも。
とは言うものの、この紙面で詳細を書くには無理があるので、超簡単に紹介しちゃうと、
所謂、元祖シンガー・ソングライター。
まぁ、今、多くのアーティストが自前で作って唄っちゃってるけど、そうゆう風な方向
付けした張本人って訳だ。(あのビートルズが、初めてニューヨークを訪れた際に、
最初に表敬訪問したのが彼女)
「TAPESTRY~つづれおり」は1971年に彼女のセカンド・アルバムとして発表された。
リード・シングルとして「イッツ・トゥ・レイト」が大ヒット。
又、収録された「君の友だち」をジャームズ・テイラーがカヴァーして大ヒットさせ、
そういった相乗効果で、当時、1000万枚を超える爆発的記録を作った1枚。
前述した通り、アルバム丸ごとカヴァーしたトリビュート盤が出来ても不思議じゃない
程、名曲揃いアルバムと言える。(全ポップス・ファンが一家に一枚的作品)
一方、我が国で一家に一枚的存在になりそうだった松任谷由実さん。
彼女が荒井由実でデビューしたのが1973年の事。
多分にキャロル・キングの影響を受けたであろう事が伺える。
アルバム「ミスリム」は、「TAPESTRY」同様、力強くてシンプルな演奏に支えられた
彼女の唄と作品が、キッチリと世の中に、その存在意識を投げ掛けたアルバム。
キング、そしてユーミンどちらの作品も、後の世界、そして日本のポップス界に、
多大な影響を与えた一作と言える。
尚、ユーミンの初期の作品のいくつかは、件の紙ジャケットで、現在廉価で限定
発売中です。
Carole King / Tapestry(1971年度作品)
荒井由実 / MISSLIM (1973年度作品)