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2009年03月24日

名盤/ Ry Cooder

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.63(1999年07月号掲載)


テレビ問題を書いていますね。
あぁ~、この頃のテレビの影響力は相当だったようで、今はその存在を
ネットに脅かされている。
あれだけチャンネルが増えりゃ、そりゃ質が落ちるのも当然で、ホント
観るに耐えられない番組も多い。
オリコンのところは、ちょっと説明不足で、代表的な例を出すと、未だ
にあるのがバラエティとか何かで、バカなタレントがCDを出して、それ
が何位に入るとか入らないとか!ってやつ。
踊らされて買う輩がいるのはしょうがないが、そのせいで、どうでもいい
ような曲がチャートの上位に入ってしまう。
そんな金儲けのお遊びと一緒に比較される、まっとうな音楽の悲しさ!
一生懸命作ったミュージシャンに申し訳ないでしょ。
そんなアホバカなヤツと優劣を問われてもと思うのですが、どう考えても
売れているものが“勝ち!”の世の中ですからね。
ラジオの衰退は、もうこの頃から危惧していたんですね。
ここで言うラジオはFM局の事だけど。
これだけラジオからヒットが出ていないと、やっぱりその存在を音楽業界
から疑われてもしょうがない。
なんせFM局は“音楽を売り!”にしてきたのだから。
ライ・クーダーは、書いてある通りローリング・ストーンズで、その存在を
知った。
音も聴いた事もないアーティストのLPを買うなんて、あの金の無いガキの
頃に出来る訳ないから、こうして手に入れたモノは貴重だった。
ギタリストって事で、エリック・クラプトンの如く、ガンガン弾いているのか
と思ったら、渋くて“?”が頭の中をクルクル廻っていたってぇのが正直な
ところ。
でも、ここで出会ってから、今まで出たオリジナル・アルバムは全部手に
入れているので、長~いお付き合いとなり、それこそ彼の音楽は、
俺にとって一生モンの音楽となった。
それとライが紹介してくれた、世界各地の音楽にもたくさん触れる事が出来、
ホント、いい出会いだったと、今は感謝している。

ただ(!?)で手に入れた一生もののアーティスト“ライ・クーダー”の
デビュー作。


「民放と女性誌ばかりみていると、脳がシュリンクしてしまう!」と言った
ヴィトンだかグッチだかのお偉いさんが居る。
某週刊誌で読んだ記事だが、これは、我輩が小学生の時に、テレビのせいで
我が日本は一億総白痴化する、と教えられた事の焼き直し版だ。
昔、ドリフターズの番組が低俗だとして、結構叩かれた事を記憶している方
も多いと思うが、今のテレビ番組のバカアホ加減は、その比じゃない。
時代が変わった。の一言で片付ける問題ではないような気がする。
と、何やら固い事を書いたが、今やテレビの影響力は凄いからな。
いい例が、皆さんが良く知っている、あのオリコンの何位に入らなかったら
どうのこう、ってやつ。
良いか悪いかは別にして、まぁ、良く売れているわなぁ。そんなやつが。
そんなこんなで、テレビは現時点で最高のプロモーションの場として成立
している訳だ。
それはそれでいいんだけど、問題はそれに追従するラジオ局。何もテレビ
で売り出そうとしているやつを応援する事ないじゃない。
これだけ音楽が溢れているんだから、テレビじゃ仲々聴けないのをオン
エアーしてよ。と言いたい。
ラジオの基本はお喋りは勿論だけれども、音楽も同じ位の比重を占めて
いるハズ。
確かに、テレビ発のヒット曲を流していれば聴取率的には安心なんだろう
けど、それなら映像付きのテレビを観ればいい訳だから・・・・・。
これだけ情報の発信源が多様化して競争が激化しているんだから、他と
一緒の事をやってても駄目でしょ。
な~んて偉そうな事を書いてみたけれど、まぁ、ようはもっと一杯いろ
んな音楽を聴かせて欲しいって事。
ほら、ディレクターさん、貴方の回りには、一杯役目を果たせぬまま
捨てられていくサンプル盤が山積みなんだから・・・・・(アーメン)。
さて、話は全然変わります。大手レコード会社のワーナー・ミュージック
が、洋楽キャンペーンとしてCDを3枚買うと1枚貰えるというキャンペーン
を今月一杯やっています。(詳細は、お近くのCDショップで。)
所謂低迷する旧譜の消費拡大を狙ったものだが、対象商品の殆どが、
この名盤に出て来ても遜色がないものだ。
こういったキャンペーンは過去にもあって、我輩も記憶にあるだけで2枚
の作品を手にした事がある。
何れも、興味はあるけど買う踏ん切りがつかなかった作品で、その1枚が、
デビュー直後のライ・クーダーのアルバムだった。
ストーンズのセッションで、その存在を知ったライは、当時、ラジオは勿論、
取り上げる媒体も少なく、そりゃ、買うには賭けだったネ。
だから、オマケで貰えるならって事で手に入れた訳。
名盤/ Ry Cooder
邦題「ライ・クーダー登場」は、それまで聴いていたロックに較べると、
何やら肩の力が抜けたような、すっ惚けた魅力に溢れた1枚だった。
「僕は古い曲を引っ張り出して再生しているだけ」とは彼の言葉だが、
単なるアメリカン・ミュージックのノステルジックさだけじゃなく、
そこに現代的なタッチが加えられ、彼の最大の武器ボトルネック・ギター
と妙技とあいまって、何とも言えない味わい醸し出している。
後に、ハワイやメキシコなどの民族音楽的なものを積極的に取り入れたりと、
年を追う毎に、その存在はロック・シーンで重要化して行く。
またサントラ盤の制作でも引っ張りダコのモテモテ振りで、こんな凄い
アーティストに出会えた事を、あのキャンペーンに感謝しなくちゃ。
との思いが強いのです。
だから貴方も、このチャンスに“あの気になる1枚”をどうぞ!って訳。
ライの作品も何枚か入っているから。

RY COODER / RY COODER (1971年度作品)


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