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2009年03月17日

名盤/ Sly Stone & スガシカオ

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.62(1999年06月号掲載)


造詣が深い某氏って誰だったかな~などと考えながら書いています。
が、直ぐに分っちゃった。
近頃、音楽の深い話をする人がめっきりと減っちゃって寂しい限り。
ま、こっちも年取ってしまった分、そんなに熱くなって語るって事
はなくなったからいいですけど。
日本人は全員歌謡曲を演んなくちゃ~、ってところ、ちょっと考え
ちゃいますね。
今となっちゃ、歌謡曲って言葉自体が死語と言うか、若い人達に
言っても通じない音楽のジャンルじゃなないかと思う。
J-POPと言われる音楽の中でも、R&B風とHIP HOP風(または“っぽい”)
とかで流行っていてTVから流れている音楽って、結局は昔で言えば
歌謡曲なんですわ。なんせ飽くまでも“風”ですから。
と言うか、そのメロディーラインなんかは、なんともドメスティックな
感じで、日本人のDNAに沁みるんだろうな。
別に歌謡曲が悪いと言っている訳じゃないけど、DNAに訴えかけられたら、
もうどうしようもない。
さて、昨年の復活来日が、身内を含めて相当話題となったスライ・ストーン。
実際に観た人の話を聞くと、まぁ「?」ってとこだったらしいっす。
生きるレジェンドと言えば言えるけど、長い間活動していないし、そこは
俺が観たキャロル・キングやザ・フーと一緒にして考えたらかわそう。
今後、ちゃんと新しい音楽を作っていけるのかしらん。
この「FRESH」は、割と夢中で聴いた1枚で、CDは確か英国盤と米国盤とか
が違う原盤を使ったらしくて、音が違うって事で、CD番号を頼りに探して
両方を手に入れました。
スガシカオは、このデビュー盤を含め、初期は相当いい音楽を演っていた
ように思います。
なんせFUNK!そんな言葉を初めて聞いた音楽ファンも日本中にたくさん
居たんじゃないでしょうかね!

復活はあるのか?ファンク創始者の一人“スライ・ストーン”

ブラック・ミュージックに造詣が深いFM局某氏と、近頃の日本の音楽界
について、ある日の会話のさわりはこうだった。
某氏「最近のロック・バンドって、全然ロックっぽくないよな!」と。
これに対して俺は「それを言うなら、R&Bの方がそれこそそれっぽくない!」
と、一応ロックを擁護する形で問題点をすり替えて話を続けた訳。
まぁ、日本のロックの不甲斐なさを今更云々してもしょうがないし、
それよりも、今商売になるって事で、雨後のタケノコみたいに出てくる
ジャパニーズR&Bの方が・・・・・。ってな訳。
どうも俺の場合、例えば先月紹介したアリサみたいに濃いモノがないと、
R&Bって感じがしないんだな~。これが。
とは言うものの、R&Bも進化しているから、その過程で濃いものも薄れて
行くだろうし、薄れたからあり得るスタイルってものあるだろうし。
ましてはこれだけ多種多様になっている今だから、ひとつの型にはめるのは
難しいだろうしね。
んなぁ訳で、後は“血”で判断しろよ;つて事で、やっぱりR&B演るには
黒人に血が必要か!って事ですよね。
でも、そんな事言っていると、日本人は全員“歌謡曲”演んなきゃなんな
いしな~。
ところで、進化と言えば60年代末に浮上したスライ&ザ・ファミリー・
ストーン
って、当時どんな受け止められ方をしたんだろう。
俺の僅かながらの記憶によると、当時TVで観た彼らは「黒人なのにロック
みたい!」な感じかなっ。
とは言うものの、音楽を聴き始めたばかりの子供に、これがロックで、
これがR&B。みたいなカテゴリー分けを出来るだけの能力があったかどうか
は疑問だから、この第一印象は、あまりあてにならないんだけれども・・・。
でも、専門誌なんかによると、70年代の新しい黒人音楽を創造した一人に
スライ・ストーンが挙げられるから、当時、黒人のR&Bよりもロックっぽく
思えたつっうのはまんざらでもないかもネ。
さて彼らのアルバムを1枚選べと言われたら、やっぱり「STAND!」でしょうかね。
という当たり前の選択は止めて「FRESH」ってのはどうでしょう。
名盤/ Sly Stone & スガシカオ
ファンクやらサイケやら、当時の世相とブラック・ミュージックの隆盛を
反映させた名作「STAND!」のホットさとは別の、ある種のクールさを感じ
させる「FRESH」。
そのクールさって、この2作の間にあるアルバム「暴動」から使われ始めた
リズム・ボックスのせいなのかなっ。と書いちゃうと、俄然「FRESH」1枚じゃ
収まらなくて、この3枚をまとめて聴かなくちゃならないような気になる。
それも良し!スライはこの時代を押さえておけば大丈夫だから。
そして、今時のジャストなファンクに慣れた体には、微妙に揺れ動くような
感じのスライのファンクが妙に気持ちいいかもネ。
いずれにしても、その後のブラックは勿論、ポップ・ミュージック全般に
多大な影響を及ぼしたスライは、是非聴いてみて欲しい。
スライが大好きって日本のミュージシャンは多い。その中の一人にスガ
シカオ
がいる。
今年の大ホール・ツアーでは、ちゃんと1曲カバーしていたし・・・・。
ファンクを土台に築き上げた彼の音楽には、本家のファンクやR&Bに対する
負い目はない。
それは、最初から“自分の血で音楽をする!”と言う潔いポリシーがあるからで、
決して、流行廃りで音楽をしている訳じゃないからだ。
デビュー・アルバム「Clover」は、そんな彼の清々しい音楽が詰まっている。
洋楽ファンも、スライと併せて聴いてみるべし。
名盤/ Sly Stone & スガシカオ
ところで、現われては消えるスライのカムバックの噂って、本当はどうなん
だろう。世紀末にむけて恰好良く復活してくれ!と思っているのは、
俺だけじゃないはずだ。


SLY & THE FAMILY STONE / FRESH (1973年度作品)
スガシカオ / Clover(1997年度作品)



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