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2009年03月02日

名盤/ RORY GALLAGHER

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.60(1999年04月号掲載)


「洋楽を知ってもらう!」という志はいいのだが、どうも“WE!”の
読者に、それが響いていたのかは疑問。
日本のミュージシャンばかりを手掛けるイヴェンターが配っている
フリーペーパーだから、その手の音楽ファンしかいなかったのかも。
もう少し体系的に聴き込むファンがいても可笑しくはないのに、どうも
この時代を含め、今の、いわゆるJ-POPファンは、そういった事が動機
にならないらしい。
ま、いいんだけど、ルーツを聴く、ましてや本物を聴く感動ってモンに、
それじゃ、辿り着けない。
軽薄短小、そういう時代の風潮って訳。
ロリーさんは残念ながら縁が薄いと言うか、こういう機会がないと聴く
事がなかった。それは今も変わらないけど・・・。
ホント、久しぶりにこのアルバムを聴いたけど、ハードロックよりの
云々の記述に、確かに近い感触のサウンドもあるけど、やっぱ泥臭さが
ね~。ま、それがあの時代だって言ってしまえばお仕舞いだけど。
何度再発されているのかは知らないけれど、近頃では紙ジャケで、レコ
ード盤でリリースされたオリジナル通りのジャケットになったようだ。
古くからのファンには、その方が馴染むでしょ。


ギター・フリークは聴き直す価値有り。骨っぽいロリーのブルース・ロック!

「邦楽についての書き方が不充分だ。」とのお叱りとも不満とも受け取れる
指摘を戴いた。
ん~、困った。本当にそうなんだから言い訳出来ない。
連載60回記念なのに、お祝じゃなくて苦情だぜ。
大体、この連載を始めた切っ掛けは、WE!読者が普段聴いている日本の
ミュージシャン達が、影響を受けたり愛聴しているであろう洋楽を知って
貰おう。と言う主旨だった。と言い訳したりして。
だから洋楽さえ紹介すればいい訳で、まぁ、邦楽は刺身の“つま”みたい
なもん。な~んて言っちゃっていいのかしら。
ところで、某プロモーター氏から祝60回記念として(多分、某氏は、
そんな事を全然意識していない。)再発された“ロリー・ギャラガー”
のCDを一式戴いた。
ん~、貢ぎ物だ。弱いんだよな。これに。
まぁ、体質的には政治家と一緒だから、袖の下を渡されちゃ、いいように
首を振らなきゃいけないだろう。
そんな事より、近頃、日々ジミヘンなんです。そう、ジミ・ヘンドリックス。
切っ掛けはひょんな事。何年か前に再発されたジミのCDを手に入れて、
その音の良さにビックリ。
慌てて全部買い揃えたのに追い撃ちをかけるように、Band of Gypsysの
ライヴまで限りなくコンプリートな形でリリースされ、そりゃ~聴くのが
大変なんですわ・・・・・。
ギターを弾きまくりの快感に溺れる我身にロリー・ギャラガー。これこそ
火に油を注ぐようなもの。
そんな訳でロリー・ギャラガーなんだけれど、多分、こんな事がなければ、
この名盤で載り上げる事はなかったろう。だって、すっかりその存在を
忘れていたもん。さらに“つま”となる日本人が全然頭に浮かばない。
例えで言うと、料理人が包丁1本で世間を渡ってるみたいに、この人の
場合は、それをギター1本に持ち替えてでしょう。そんなイメージの
日本人っていたっけ。既に書いたCharや仲井戸麗一なんかは抜かして・・・。
誰かいたっけ・・・・・。
さて、ロリー・ギャラガーである。忘れていただけあって、我が家のレコード
棚を捜しても、LPがたった1枚しかなかった。
76年の「コーリング・カード」で、もともと、これと前年に発表された
「Against The Grain」があれば事はすむと思っていた。
名盤/ RORY GALLAGHER
こうしてCD化されたものを聴き比べて、結局愛着がある「コーリング・
カード」を選んだ訳だけど、それ以前にリリースされたブルーズ・フィーリング
溢れるプリミティヴな演奏が楽しめる各アルバムも捨て難い。
この「コーリング・カード」の顔とも言えるヒット・チューン「Moonchild」
に代表されるように、ブルース・ロックからハード・ロックへシフト・チェンジ中
の、当時のロリーの充実振りが隋所で聴かれる1枚で、共同
プロデューサーとしてディープ・パープルのロジャー・グローヴァーが
参加している事を、今回ライナーノーツを読んで初めて知った。
ってな訳で、往年のパープル・ファンにも結構楽しめる内容とも言えるし、
ギターリスト好きは勿論、そうそう、洗練される前のクラプトンが好き!
って人にもお薦めだ。
で、ここまで書いたけど、やっぱり、ブルースとギターが似合って、一匹
狼的日本人ギターリストって、思い浮かばない。だから、前述通り、
今月は無理して“つま”は付けません。あしからず。

RORY GALLAGHER / CALLING CARD(1976年度作品)


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