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2008年10月29日

名盤/Little Feat & 矢野顕子

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.42(1997年10月号掲載)


4年ぶりに新作アルバム「Akiko」をリリースした矢野さん。
L.A録音というそのアルバムには、何かリトル・フィートと演った頃の匂い
を感じさせる曲も入っていたりして、なかなかいい感じです。
セカンドラインの話を誰としたのかは、今となっては記憶にない。
ミーターズから始まってネヴィルなどなど、セカンドラインものは未だに
聴く事が多いし気にもなる。
皮膚感覚と言うか体で覚える!ってぇのは、まさにそうで、それが自分の
体に染み込むまで、とことん聴いて、それを自分のDNAの一部にして
しまう。ってぇのが良いかなとは思うが、近頃、そこまで熱を持って聴きたく
なる作品やアーティストに出会っていない!
フィートは、ロウエル・ジョージが他界してから、全く興味を失った。
別に彼に思い入れがある訳じゃないんだけど、何となく・・・・・。


アッコちゃんのデビューに一役買った
ファンキーなファンキーなアメリカン・バンド!


大スランプだぜ!もう、まったく出てきませんわ、何を書くか。変に暑い
9月頭の残暑のせいと、この夏場の疲れが今頃出てきたのかしらん。
(と、ここまで書いて一旦書くのを止め、ネタが天から降って来るのを
待ちます。)

一行空いているのは苦悩の後と文字数稼ぎと思って下さい。困った時の
神頼み!でも、近くにはどうも神様は存在しないようだ。
と、そんな事をうだうだと書いてもしょうがないので、人に聞いた話を餌に
して本題に入ります。
以前載り上げた“セカンドライン・ファンク”の事を覚えている人は何人居る
でしょうか。と書いても、本人も一体どんな内容だったかは忘れているのだが、
そこで載り上げたアーティストは、しっかりと手帳に記録してある。
ネヴィル・ブラザーズに久保田麻琴だもネ。実に渋くていいね。
なんて事は置いておいて、このニューオーリンズが生んだ魔法のリズムの
発祥の源は何と葬儀だった。って話を某アーティストから聞いた。
何せ前回書いたように、音楽は皮膚感覚、そして体で覚えるのが信条の身。
これがあれだとか、それだとかの脳味噌に応える教養的なものは殆どない。
だから嘘か真かは知らないが、この話を聞いた時は「なるほどな~」と感心
したものだ。それは簡単に言うとこうだ。
彼の地では葬儀の際、棺を先頭に参列者が街を行進するらしく、その時に
楽団が「聖者の行進」をバカスカ鳴らしながら先を行き、続いて一般参列者が
何らかの楽器を持ってそれに続くらしい。その時、先を行く楽団と後に続く
一般参列者の間の演奏に微妙なズレが生じる。まぁ、遅れる訳だが、これが
あの前につんのめりそうになる独特のシンコペーションの源で、第二列目
だから“セカンドライン”って訳になったとか・・・・・。
すいません。確かそんな話だったと思う。(何せ人の話をちゃんと聞かない
B型ですので・・・・・。多分音楽の専門書にはちゃんとでていると思います
ので、詳しくはそちらをどうぞ。)
さて、その魔法のリズムを上手く自分達のサウンドに取り込んで、見事な
名作を世に送り出したバンドが居る。
“リトル・フィート”。1971年にデビュー以来、それこそミュージシャンズ・ミュ
ージシャンだったこのバンドが、73年に発表したアルバム「DIXIE CHICKEN」は、
そのニューオーリンズの魔法のリズムに触発されたファンキーなアルバム
に仕上がっている。
確かこのアルバムが発表された時点では、日本国内では彼らのアルバムは
リリースされていなくて、海外での評判を聴きつけた目敏い音楽ファンや音楽
関係者が、こぞって輸入盤屋で入手していたと思う。
結局彼らのアルバムは、この後の4作目から国内盤が発売される事になり、
追ってこの「デキシー・チキン」などの過去の作品が発売されるという珍現象が
起こり、一時、音楽ファンの頭を混乱させたものだ。
このリトル・フィート、解散と再結成をなんとなく繰り返していて、もしかしたら今
もバンドは存続しているのかもしれないが、絶頂期はこの「デキシー・チキン」
から77年の「タイム・ラヴズ・ア・ヒーロー」の頃まで。
何故なら、バンドの牽引者ロウエル・ジョージが存在していたからに他ならない。
彼の没後のフィートなんて・・・・・。そんな感じなので是非聴くなら73年から70
年末までの作品を。
さて、リトル・フィートと聞いて真先に思い浮かぶのが矢野顕子である。彼女の
ファンなら納得でしょう。
そう矢野顕子のデビュー・アルバム「JAPANESE GIRL」は、このリトル・フィート
とのセッションで生まれたアルバムなのです。
きっと日本のロックの名盤○○○なんてのには必ず選ばれている作品なので、
どこかで目や耳にしている読者も多いハズ。僅か5曲だけど歴史的な5曲。
と言ったら大袈裟か。
あの時代でこのノリ。才能が才能とぶつかり合った瞬間が見事にパッケージ
された名演奏である。
あぁ~、こうゆう歴史的現場に出くわしてみたい。と思う今日この頃なのです。

Little Feat / Dixie Chicken(1973年度作品)
名盤/Little Feat & 矢野顕子
タイトル・チューンのノリは今も大好きです。
ニューオーリンズの黒っぽさを、独自の解釈で自分達のものにしはじめた
記念すべき名盤。
やっぱりリトル・フィートと言ったらこのアルバムに尽きるでしょ。

矢野顕子 / Japanese Girl(1976年度作品)
名盤/Little Feat & 矢野顕子
アルバム・クレジットのLITTLE FEAT“THE GREAT”が、何よりも彼女の
感謝と敬意の表れ。フィートとのアメリカン・サイドに細野晴臣やムーン
ライダースらによる日本でのセッション。どちらも素晴らしい!


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