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2008年02月11日

名盤/Van Morrison & 山下達朗

一回も休む事なく、そう間も空けずに連載を始めた初回です。
せめて気分転換にと、タイトルに変化を加えて『続・名盤を捜しに行こう』
で、メインタイトルを“あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!”としたが、
相変わらず“探し~”は“捜し”のまま。
タイトルの「あれも~」は、東海林さだおの週刊誌の連載コラム「あれも食
いたし~」だか何だかから頂いたもの。まぁ、飯も音楽も一緒!って事。
カラオケで歌う云々は、書いた覚えなし!とまでは言わないが、あぁ~
そんな事もあったな~、と。
音楽を売る戦略でカラオケが重要視されていた時代だったんだ!と。
この頃は。
ヴァン・モリソンはラジオじゃかからんみたいな事を書いているが、割と
FM NORTHWAVEを聴いていると耳にする事がある。
「Crazy Love」とかなんだけど、良いね!こういう曲がかかるのは。
ラジオの使命の一つは、いい曲をかける事。
つまらないテレビ番組や、歌番組で唄われる粗製濫造された音楽が嫌
だから、ラジオに逃げているんだから、それと同じような曲をかけるなよ!
てぇ~ところで、このアルバムではなくヴァンの「Hard Nose The Highway」が、
何故か頭に浮んできた。
早速LPを引っ張り出して、久々に聴く。やっぱりいい。
最近は、矢鱈とLPを聴いている。
スピーカー(別にいい機材じゃない)を通して聴くと、実にいい音に聴こえる。
音楽の本来の聴き方って、こうして空間の空気を震わせて聴く!のが正解
なんだろう。
携帯プレイヤーばかりで聴いている人達がかわいそうに思える。
この号から、紹介作品の収録曲クレジットからミニ・メモみたいのに変わった。
達郎のこのアルバムなら「ヒットした“踊ろよ、フィッシュ”云々や桑田佳祐夫妻
が参加」みたいなのが・・・。

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴いたし!
Vol.25(1996年5月号掲載)


心を揺さぶる孤高のシンガー“ヴァン・モリソン”を聴いてみよう!

結局、やっぱり、そんな訳で、いとも簡単に連載は続く事になってしまった訳で、
これはハッキリ言って評判が良いとか悪いとかの次元の問題じゃなくて、単に
書き手側の勝手、いやいやそんな事はなくて、所謂自己演出!なんて事もない!
まぁ、それはそれで置いておいて、せめてタイトル位変えてリニューアルした
雰囲気を演出したりして・・・。
如何なモンでしょうか。何か、スッゲェ~いい加減なタイトルと思えるでしょ。
でも、これは真剣に考えた末の決定項だからネ。
なんせ、今のCD世代ときたら、まともに音楽を追求しようと思ったら、生まれた
ばかりの新譜は勿論の事、発掘盛んな旧譜までも貪欲に吸収しないと、とっても
時代の流れについて行けないんだから、こりゃ~大変だ~!って事で、こんな
タイトルにしてしまったのだ。
まぁ、“名盤~”から引き続き、1,000,000人のWE!読者の豊かな音楽生活の為
に、これまで紹介しきれなかったアーティストや作品を、この稚拙な文章で書いて
いこうと思っているので、もう暫くおつきあいを!
尚、音楽をカラオケで歌う為だけに一生懸命消費している輩は、ここを読むのは
時間の無駄だから読む必要な~し!と一言だけ言っておこう。
でぇ、前回でビートルズまで辿り着いたんで、そのまんま、ポップス革命期の3B
(クラシックのベートーヴェンらの巨匠三人のBになぞらえて昔よく使った言い方)
の残りボブ・ディランとかビーチ・ボーイズに雪崩込もうかと思ったけど、それは
ネタに困った時のスーパー・サブとしてとっておいて、思い切りシブくて、日本の
アーティストには居ないタイプを取り上げる事にした。
“ヴァン・モリソン”。ほら名前も聞いた事ないでしょ。
なんせラジオじゃかからんし(何十年とラジオを聴いてきた俺でも、両手の指が
余る程の回数しかラジオで遭遇していない)、雑誌とかでも硬派な専門誌くらい
しかとり載り上げない。っといったアーティストなんです。
とは言っても60年代のブリティシュ・ビート・ミュージック・シーンで活躍した
“THEM”というバンド時代から数えると、その活動歴は、何らビートルズやスト
―ンズと変わらないし、今だ現役バリバリの御歳50才の知る人ぞ知る!って
人だ。
すでに30枚近くのアルバムをリリースしているが、そのどれもが評論家やミュー
ジシャンらの玄人筋に高い評価を受けているが、あまりにも一般的な知名度が
低いのが現状で、それは我日本に限った事ではなさそうだ。
チョイ聴きには、この独特のクセのある歌声は馴染みづらいだろうし、ソウルに
ゴスペル、ブルースにジャズ、そしてヴァンの故郷が育んだアイリッシュ・トラッド
やらが混ざり合ったその音楽は、ロックともソウルとも言いがたいヴァンだけの
音楽世界で、世俗で汚れた、そこら辺に転がっているコマーシャリズムに迎合し
た陳腐なポップ・ミュージックとは一線を画している。
ヴァンが91年に発表した「オーディナリー・ライフ(現題:Hymns To The Silence)」は、
2枚組で1時間36分という大作ながら、近年の充実した活動振りと、彼独自
のスタイルが凝縮された力作だ。
名盤/Van Morrison & 山下達朗
今だに、時折引っ張り出して聴き入っては、密かに涙腺を緩めている愛聴盤の1
枚だ。
このヴァンのスタイルを踏襲したような世界を展開したのが山下達郎のアルバム
「僕の中の少年」の中の1曲「蒼氓」。
名盤/Van Morrison & 山下達朗
勿論、山下達郎の場合は、彼独特の解釈とセンスで、より洗練された作品に仕上
げているが、そのゴスペルチュックで朗々と歌われるスタイルは、いかにもヴァン
っぽい!と思ったのは俺だけでしょうか。
両者共、歌の上手さや表現力、真摯に自身の音楽を追及し続ける姿勢など、いか
にもアーティストと呼ばれるに相応しい存在と思えるのです。
借りものの力でヒット曲を飛ばしてアーティスト気取りしているバカタレ
“えせアーティスト”どもよ、ちょっとはこうした先人達の真摯な姿勢を見習って音楽活動せぃ!
そして、10年後でも20年後でも聴くに堪える音楽を作って、この“名盤”のコーナー
に登場してみろ。
俺は待っている。


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