keith yoshidaの新・飯がわりに1枚!(Again) › 2021年10月15日
2021年10月15日
音楽×想像力
以前書いたピンク・フロイドで思い出した事です。
結構前の事になるが、とあるアーティストと話をしていて、
「ピンク・フロイドが売れた頃って、皆、想像力が豊かだったのかな?」
と訊かれた事があった。
う〜ん、確かに。
「原子心母」や「おせっかい」が売れた頃って、
映像が簡単に視る事が出来なかった時代。
ようするに、今のように頻繁に動くアーティストを見る事が出来なかった。
ライヴ然り、ミュージックビデオ然りだ。
もっともミュージックビデオって概念がなかった。
それ以上に音楽の情報自体が乏しくて、
数少ない音楽雑誌やラジオ番組を漁るように読んだり、
見たり、聞くしかなかった。
TVは深夜に放送していた“NOW EXPROSION”や、
トム・ジョーンズやエンゲルトベルト・フンパーディングのTVショー。
そして“SOUL TRAIN”ってとこか。
あと時たま放送されたNHKの“ヤングミュージックショー”くらいだった。
それらもビデオがない時代だったので、
視る事が出来ても一度キリの一発勝負。
“ヤングミュージックショー”以外は、
誰が出るか分からない出演者不明のまま、
眠い目をこすりながら視るしかなかった。
そんな感じだったので、読んだ記事や見たグラビア、
そしてテレビで動く姿を頭に貯め込んで、
それを基にアーティスト達の演奏する姿などを頭の中で再構築しながら楽しんだ。
そんな時代にリリースされていたストーンズのライヴ盤は、
それには格好の材料だった。

このジャケットに映ったメンバーの姿から、
ライヴの動きをいくらでも想像出来た。
そういう聴き方をしていたので、今でも頭の中で想像しながら聴く。
逆に映像を視るのが億劫だ。
ミュージックビデオは、
どんな映像かを確認する為に視る事はあるが、
一度視たら終わりで、
よっぽどの事がない限り繰り返し視る事はない。
今の若い世代にとっては音楽に映像は付き物(!?)。
ミュージックビデオなどで音と同時に画も一緒に入ってくる。
「それってどうなんだろう?」と、時々思う。
同時に入ってきた映像がこびりつかないのか?と。
音楽が鳴る度に、その映像が頭の中に浮かぶ!と云う。
なんて悲しい事なんだろう。
それって、何か音楽から得られる想像力を失っているような気がする。
さて、レコード盤の復活が著しいとTVニュースで報道していた。
悪くはないニュースだ。
レコード全盛時のように、
ステレオシステムの前で音楽に対峙する人が増えているのだろうか?
そんな聴き方や人達が増えれば、
日本の音楽状況にとっては良いのでは!と思っている。
※文中のThe Rolling Stonesのライヴ盤のジャケット写真は初期の国内盤。
タイトルが「have you seen your mother LIVE!」となっている。
今は「got LIVE if you want it!」と本来のタイトルに。
これは、当時のシングル盤「マザー・イン・ザ・シャドウ」にあやかっての事か?
結構前の事になるが、とあるアーティストと話をしていて、
「ピンク・フロイドが売れた頃って、皆、想像力が豊かだったのかな?」
と訊かれた事があった。
う〜ん、確かに。
「原子心母」や「おせっかい」が売れた頃って、
映像が簡単に視る事が出来なかった時代。
ようするに、今のように頻繁に動くアーティストを見る事が出来なかった。
ライヴ然り、ミュージックビデオ然りだ。
もっともミュージックビデオって概念がなかった。
それ以上に音楽の情報自体が乏しくて、
数少ない音楽雑誌やラジオ番組を漁るように読んだり、
見たり、聞くしかなかった。
TVは深夜に放送していた“NOW EXPROSION”や、
トム・ジョーンズやエンゲルトベルト・フンパーディングのTVショー。
そして“SOUL TRAIN”ってとこか。
あと時たま放送されたNHKの“ヤングミュージックショー”くらいだった。
それらもビデオがない時代だったので、
視る事が出来ても一度キリの一発勝負。
“ヤングミュージックショー”以外は、
誰が出るか分からない出演者不明のまま、
眠い目をこすりながら視るしかなかった。
そんな感じだったので、読んだ記事や見たグラビア、
そしてテレビで動く姿を頭に貯め込んで、
それを基にアーティスト達の演奏する姿などを頭の中で再構築しながら楽しんだ。
そんな時代にリリースされていたストーンズのライヴ盤は、
それには格好の材料だった。

このジャケットに映ったメンバーの姿から、
ライヴの動きをいくらでも想像出来た。
そういう聴き方をしていたので、今でも頭の中で想像しながら聴く。
逆に映像を視るのが億劫だ。
ミュージックビデオは、
どんな映像かを確認する為に視る事はあるが、
一度視たら終わりで、
よっぽどの事がない限り繰り返し視る事はない。
今の若い世代にとっては音楽に映像は付き物(!?)。
ミュージックビデオなどで音と同時に画も一緒に入ってくる。
「それってどうなんだろう?」と、時々思う。
同時に入ってきた映像がこびりつかないのか?と。
音楽が鳴る度に、その映像が頭の中に浮かぶ!と云う。
なんて悲しい事なんだろう。
それって、何か音楽から得られる想像力を失っているような気がする。
さて、レコード盤の復活が著しいとTVニュースで報道していた。
悪くはないニュースだ。
レコード全盛時のように、
ステレオシステムの前で音楽に対峙する人が増えているのだろうか?
そんな聴き方や人達が増えれば、
日本の音楽状況にとっては良いのでは!と思っている。
※文中のThe Rolling Stonesのライヴ盤のジャケット写真は初期の国内盤。
タイトルが「have you seen your mother LIVE!」となっている。
今は「got LIVE if you want it!」と本来のタイトルに。
これは、当時のシングル盤「マザー・イン・ザ・シャドウ」にあやかっての事か?