さぽろぐ

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2009年07月17日

名盤/ TLC & DOUBLE

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.70(2000年2月号掲載)


TLCとDOUBLEね!
この辺の方々って、先日お亡くなりになったマイケル・ジャクソン世代
なんでしょうね。きっと!
R&Bねぇ!この頃、訳の分らない程、一杯ジャパニーズR&Bシンガーが
出て来たのを覚えています。
それが今も残っているかと言うと、僅かですな~。
でも、こういう流行り方をした後に、ちゃんとスタイルとしての日本の
R&Bみたいのがあるから不思議だ。
ナント言うか、その~本場のR&Bと比較しちゃ駄目で(当たり前!)、
あくまでも“日本の!”って事で、楽しむのには何の弊害もない。
ステレオ写真って記述は、今で言う3D写真の事。
ま、この程度のオマケと言うか特典でレコ店に走っていたんだ。
今じゃ、DVDやら何やらと特典を付けなきゃ、客が走ってくれない!
なんて話を聞く。
オマケ目当てね!これって、もう完全に本末転倒で、レコード会社は
自分で自分の首を絞めている。
で、この方々、TLCはレフト・アイを失った後はどうなったんでしょうか?
ちょっとその辺の情報には疎くなっています。
そしてDOUBLEはTAKAKO一人で、しっかりとDOUBLEとしての活動を続け、
ちょっと前に10周年を迎え、近頃はDJ Lillyとしても活躍。
いい感じのマイペースぶりで、未だにR&B一筋の姿勢を崩す事なく活動。
そのファンを裏切らない姿には、ホント、頭が下がりますわ。

タイトル通りクレイジーでセクシィでクールま作品で溢れたアルバム。

毎年の恒例行事(と思うけど・・・・・)タワーレコーズの1999年の
ベストセラーが発表になった。
洋楽はそれなりにジャンル分けはしているが、邦楽は、所謂J-POPの
ジャンルのみ。
それを大きく分けて、洋・邦楽のポピュラー・ミュージックのベスト40
が発表されている。
邦楽は、言わずと知れた宇多田ヒカル「First Love」。洋楽が、エリック・
クラプトンのベストを抜いて、何とTLCの「Funmail」が年間1位の座を
獲得している。
まぁ、発売期間の問題もあると思うけど、まさかのTLCだよネ。
確かに「No Scrubs」とかは流行ってたけど、ここまでポピュラリティ
を日本で獲得していたとは夢にも思わなかった。
もしかして、これってジャパニーズR&Bの追い風に乗ったおかげかなっ。
なんて思いつつ、そういえば、僕もあのステレオ写真の限定盤ジャケット
が欲しくて、買いに走ったっけ。
彼女達については、デビュー当時、雑誌かなにかで見たポートレートで、
その名前を記憶している程度で、音楽そのものには一切触れていなかった。
それが一気に引き寄せられる事になったのがセカンド・アルバム
「CrazySexyCool」がリリースされた94年の事。

それがやたらラジオでかかっていた「Creep」なのか「Diggin’On You」
なのか、はたまた「Waterfalls」なのかは、今ではハッキリとは覚えて
ない。が、多分引かれた一番の要素は、そのプリンス臭かなッ。
「Waterfalls」なんて、特にプリンスっぽいでしょ。
実際アルバムにはプリンスのカヴァー曲「If I Was Your Girlfriend」
なんて曲も入っているし・・・・・。
いずれにしてもこの「CrazySexyCool」、前述のヒット曲を含め、非常に
いい楽曲が多数収録されているし、ダラス・オースティン、ジャーメン・
デュプリ、ベイビーフェイス、さらにショーン“パフィ”コームズらが
プロデューサーとして参加(ジャパニーズR&B好きな貴方なら聞いた
事のある名前の一つや二つ・・・・・)。
今聴いても、ヒップ・ホップ・ソウル系の名盤と実感出来る作品。
さて、急逝してしまったSACHIKOの意志を継いでTAKAKO一人で再
スタートさせるとの情報が入った“double”
彼女達が残したプロローグ・アルバムと銘打った「Crystal」で聴かせた
サウンドは、TLCが「Funmail」で示した、これからのR&Bの方向性に
乗り遅れまいとした部分も感じられる作品。

自らを“Super Sisters”と言うだけあって、改めてアルバムを聴いて
みると、この姉妹の可能性が測り知れない程大きかったかも、と思って
しまう。
年末にリリースされた「Crystal Planet」に収録されたデモ・テイク
での唄の上手さも光っていたしネ。
そんな訳で、2000年になっても日本の音楽業界はR&B系から目を離せ
ない。って状況が続くんでしょうネ。きっと!


TLC / CrazySexyCool (1994年度作品)
double / Crystal(1999年度作品)
  

Posted by keith yoshida at 11:40Comments(0)名盤を探しに行こう!