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2013年07月18日

S-O/Adult Oriented Rock・・・

レコードをとっかえひっかえ聴いている。
Kenny Rankin「Silver Morning(邦題:銀色の朝)」
を聴いて、改めて良いアルバムと再認識。
S-O/Adult Oriented Rock・・・
そこに珍しくも付いていた“帯”を読んでみると、
“イージー・リスニング・ヴォーカル”と書いてあった。
このあまり馴染みのない言葉は、
後に「A.O.R」と括られる音楽を指すもので、
このアルバムが発表された1974年当時、
日本ではこう表現されていたらしい。
遡るとこの手の音楽が持て囃されたのは1970年代も
後半に差し掛かった頃の事だと思う。
分らない事はウィキペディアを見ろ!じゃないけど、
その不確かな情報源を見てみると、
A.O.Rの「A」は“Adult”だけじゃなくて、
“Audio”と“Album”も指す言葉とも・・・。
と、もっともらしい事が書かれていたけど、
これは始めて知った事実(!?)。
これについての云々は置いといて、この手の音楽、
多分最初はCity Musicと呼ばれたはず。
その急先鋒の位置に居たのがMichael Franks
彼がアルバム「The Art of Tea」を発表したのが1975年。
国内盤は遅れて翌年にリリースされたはずで、
その宣伝文句の中で堂々と“シティ・ミュージック”
なる言葉が使われている。
ここから一大ブームへと突入!と書きたいけど、
まだまだ熱心な音楽ファンだけの世界だったように記憶している。
但し、“City Music”を言葉として使ったのは、
1975年にリリースされたJorge Calderonのアルバム、
その名もズバリな「City Music」
S-O/Adult Oriented Rock・・・
このホルヘ・カルデロン(多分日本的な発音はこんな感じ)
のアルバムは、当時、国内盤が確か未発売だから、
目敏い人が見つけて、頂いちゃって、
マイケルの売り出しに付けちゃたんでしょうな~。
いずれにしても起源的にはこの辺りかとは思いますが・・・。
そのシティ・ミュージックなる言葉も、
いつの間にか使われなくなって、
代わりに出て来たのが“A.O.R”って言葉。
大ヒットしたBoz Scaggs「Silk Degrees」辺りが、
最も似合う作品で、これだと知っている人も多いでしょ。
この作品は1976年だから、マイケルやホルヘらと、
ほぼ同じ年!って事になる。
個人的には、同じ年に発表になったAl Jarreau
アルバム「Glow」が印象に強く、
その辺りからA.O.R云々が始まったような記憶がある。
いずれにしてもシティ・ミュージックという言葉は自体は短命。
CrossoverがFusionにいつの間にかに代わったのと似ている。
そうそう、そのフュージョン系のミュージシャン達が
良く参加していたのがA.O.R。
そしてそのミュージシャン達が、やたらピックアップされ、
注目を浴びたのもこの頃から。
何だか1枚のアルバムから色んな事が思い起こされた。
そう言えば“M.O.R”ってのもあったが、
流石に近頃この言葉は聞かなくなった。


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Posted by keith yoshida at 16:21│Comments(0)名盤スピンオフ
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