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2008年03月03日

名盤/Patti Smith & ZELDA

パティ・スミスは、完全に遅れて聴いたアーティストの一人で、聴いたと
言っても、当時を含めてのめり込む事はなかった。
でも昨年出したカヴァー・アルバムは、その中でも割と聴いたほうかなッ。
カラーのジャケット云々とあるが、確か腋毛が写っていたのが話題と
なった1枚。
音楽好きなじゃない音楽関係者か・・・・・・・・・、まぁ、仕事と言えば仕事
だから・・・・・。
締めの“垂れ流しの音楽に洗脳されるな!”ってぇのはいいな!
今も実感しているんだけど、この頃からと言うか、ずぅ~と前からそれを
感じていたんだけど、我慢出来なくなってここで書いたんだろうな。
なんか上っ面だけで形を整えた音楽が氾濫していて、どう聴いても魂も血
も感じられないのが多い。
まぁ、そんなのが日々媒体から溢れ出ている訳で、知らず知らずのうちに
頭の中に刷り込まれて“それが良くなっちゃう”って訳だ。
一時騒がれたサブリミナル効果ですな~。
陽が当たらないアーティスト達か・・・、続けていれば、どこかでチャンスは
巡ってくるはずなんだけどな・・・・・。

続・名盤を探しに行こう/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.27(1996年7月号掲載)


ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンが生み出したパティ・スミスの
色褪せないロックンロール。


先月のトッド・ラングレンの作品について、某音楽関係者から“中古盤屋から
プレミアム盤で¥6,800で手に入れた云々”などと経験談をFAXで頂き、ハァ~、
結構読んでいる人がいるもんだ。などといたく感激している今日この頃の俺です。
まぁ、音楽関係者っていったって全然音楽に愛情持っていないようなのがウヨ
ウヨいる昨今、匿名ながらワザワザそういうFAXを送ってくれる君には頭が下
がる思いですわ。
反面、こりゃ~いい加減な事は書けんな。っと身が引き締まる程のプレッシャー
を感じつつ、さて、今月は何にしようか?の毎日なのです。
そういえば、先月の原稿を書いている真っ最中に、念願のZELDAのコンサートを
見る事が出来、胸の奥に突っかかっていたものを、また、一つ取り除く事が出来た。
何せ、CD紹介でも書いたように、ここ数年の彼女達の絶好調振りは、是非ナマで
味あわなきゃ!の思いが強かったからな。それにしても、寂しいお客さんの入り!
あぁ~、日本の音楽界は益々偏って行く!
でぇ、彼女達が出てきたのは確かPUNK/NEW WAVE旋風が吹き荒れた頃。
当日演奏された作品の中には、そんな頃の臭いを感じさせるところもあって、ちょっ
ぴりとノスタルジックな気持ちにさせてもらった。
そうそう、そのPUNK/NEW WAVEで思い出したけど、先月のトッドのアルバム・
タイトルに付いている“Runt”とは小動物の事を指すらしく、ニューヨーク・パンクの
女王(今時、こんな言葉を使うのは何かスッゲェ~恥ずかしいっす)パティ・スミスが
トッドにつけた愛称なのです。
そんな訳で、せっかくパティの話が出たので今月はパティ・スミスのアルバムを取り
上げる事にします。
この名盤コーナーで、この手のモノを取り上げるのはTHE CLASHの「LONDON
CALLING」以来の事。
それはどうもあの当時から所謂パンク系の音楽には否定的だった個人的姿勢が
反映しているみたい。
嫌いって事じゃなくて、例えばパンクっていうとTELEVISIONの「MARQIUEE MOON」
が真っ先に思い浮かぶし、RAMONESもSEX PISTOLSもDAMNEDも聴きました。
でも、所詮はあの時代のロックンロールじゃん。
EAGLESが「HOTEL CALIFORNIA」で終焉を飾った軟弱カリフォルニア産ロック全盛
の後、そのプリミティヴさを武器に、時代の勢いとファッション性で音楽的未熟さを
補っていたってのが正体だろう。な~んて書いたら、お叱りがバンバン来たりして・・・。
まぁ、低迷していたロック界のカンフル剤的役割は充分したとは思うけど。
さて、そんな事よりパティ・スミスである。
`75年に「HORSES(邦題:牝馬)」でデビューした彼女が、カラーでジャケットに登場
したのが`78年に発表したアルバム「EASTER」である。
名盤/Patti Smith & ZELDA
`76年にライヴ最中にステージから転落して怪我を負う、というアクシデントから
文字通り復活した彼女の3枚目の作品だ。
久々に引っ張り出して聴いてみると、全米で大ヒットしたしたブルース・スプリングス
ティーンとの共作「because the night」はじめ、収められたそれぞれの作品が、意外
な程ポップに聴こえてくるのには驚くと共に、この手のものに付き物の、過ぎ去った
時代の古臭さがあまり感じられない事。
勿論、彼女の出発点とも言えるポエトリー・リーディングに被せるように入ってくる
「rock’n roll nigger」や「25th floor~high on rebellion」あたりにパンク的臭いを嗅ぎ
取る事も可能だ。が、なによりもロックン・ローラーとして、そして表現者としてエネル
ギーに満ち溢れたパティを垣間見る事が出来る1枚だ。
一方のZELDAだが、活動再開後の快進撃の源とも言えるのがアルバム
「LOVE LIVE LIFE」だろう。
名盤/Patti Smith & ZELDA
4人の乙女達(!?)がジャメイカに乗り込んで作り上げた世界は、それこそカラッと
晴れた青空の下で聴くのに相応しい良質のナチュラル・ポップ・チューンだ。
あぁ~、こんなにいい音楽が一杯あるのに、どうして仲々陽が当たらないないんだ
ろうな。目覚めよ人民達!って訳じゃないけど、皆、垂れ流しの音楽に洗脳されるな!


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