CDストアのオワコン化が止まらない。
但し、これはいち音楽ファンとして言っている事だ。
何故そう思ったのかは、
某チェーン店を訪れた際に、俺の居場所じゃないと感じたからだ。
場所柄そうせざるを得ない店なのかもしれないが、
完全に音楽ファンにとっては不要と思える品揃いだった。
近年の日本の音楽のメインストリームとも言えるアイドルとアニメばっかりが目に入り、
アーティストものが洋楽・邦楽共に殆どない状態だ。
商売だから売れる物を扱うのは当り前だが、
これじゃ音楽好きは寄ってこない。
且つてはCDストアならではの発見があった。
店員のレコメンドや置かれたフリーペーパー、
そして知らないうちにリリースされた作品などなど。
それらをお店で発見して、
慌てて手に入れていた事が幻のように頭の片隅に残っている。
もう、そういったお店は大都会でしか無理なのかもしれない。
そんな事を考えた後日、
渋谷のタワーレコードがリニューアルオープンするとのニュースが飛び込んできた。
アナログ盤フロアの増強と85万枚の在庫量がリニューアルの売りらしい。
インバンドも見込んでの、大都市ならでは店構えとも言える。
人口減少が続いているとは言え、札幌もそれなりの都市だ。
且つてのタワーレコードPIVOT店のような、
幅広い在庫を抱えたお店が一軒あっても良いのでは?とも思ってしまう。
時間潰しを兼ねてぶらりと行っても、
何らかの発見があって楽しめる場所としてのCDストアだ。
無理かなッ!
でぇ、買いそびれていた
Ezra Collectiveのアルバムは、
結局、CDをAmazonで購入した。
音楽好きはネット通販で、
豊富なカタログを相手にショッピングしていた方が楽しいのかもしれない。
CDは破損や不良品などの心配が殆どなく、
配送扱いでも問題がないのがレコード盤との大きな違い。
それにしても新譜や新規にリリースされる旧譜のアナログ盤の高い事。
CDの倍の価格だもね〜。
諸事情があっての事とは理解しているが、
頻繁にブツを買う人にとっては、結構な金額だ。
もう少し安くはならないのだろうか?
レコードでもCDでもカセットでも良いんだが、
ブツで音楽を聴くと云う行為が廃れないようにする為に、
タダ同然で聴けるネットへの対抗策の一つとしてどうだろうか?
時代の流れとは云え、このままネット上で安易に聴かれ続けたら、
益々ポップ・ミュージックそのものが軽いモノに成り下がり、
娯楽を文化に押し上げてくれた先人達に申し訳ないだろうに!
もっとも日本のメインストリームになっている音楽をやっている連中の殆どは、
音楽が本業じゃないので、
それ程音楽が置かれた状況を気にしている訳じゃないだろう。
ある意味、形だけ整ったモノを出しておけばいいんだから。
さて、間もなくThe Beatlesがシングル「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」で、
日本デビューした日、2/5を迎える。
今年で60周年だ。
この60年間の進化を止めない為、
そして無駄にしない為に、
何とかしなくちゃとは思うが・・・。