記憶がなくなる前に!

keith yoshida

2017年09月23日 13:06

久し振りにCrosby,Stills,Nash & Youngのアルバム「Déjà vu」を聴いた。

で、聴きながら当時の事を色々思い出した。
1970年にリリースされたこの作品、
手に入れたのは、ほぼリアルタイムか、その少し後の事だろう。
その当時は、やたらスーパーグループと云う、
凄腕ミュージシャン達によるバンドが出現してロック界を賑わしていた。
その中の一つにNeil Youngが参加する前の、このグループの前身とも
言えるCrosby,Stills & Nashがあった。
と言っても、当時、この中ではGraham Nashの存在しか知らなかったので、何がスーパーなのか解らずスルーしていた。
そこにニールが参加しての1枚が、この作品だ。
と言いつつも、この時点でニールがどれほどのアーティストかは知らなかった。
多分、雑誌などのアルバムの評価が良かったので、「これは聴かねば!」となったハズ。
それまで聴いていたロックが、如何にもロックらしいロック(!?)ばかりだったので、相当新鮮なロックとして聴いた記憶がある。
思い起こせば、この1枚からハーモニーやコーラスワーク、
派手なリードギターよりも根底を支えるリズムギター、
そしてアコースティックギターの存在感を教えられた。
更に「カントリーロック」への道が切り開けたような気がする。
と云うより、アメリカンロック全般への興味が沸いた一作だった。
自分の中では、何が先で、何が後なのかの記憶がなくなってきているので、あやふやな書き方しか出来ないが、
すでにThe Band「Music From Big Pink」は聴いていたので、
アメリカンロック云々は、これ以前かもしれない。
しかし、この辺りからEaglesが1976年にアルバム「Hotel California」
リリースして頂点を極めたと同時に、アメリカンロックが下降線をたどり始めるまでの間の、あの国のロックの隆盛には、並走出来ていたような気がする。
それにしても今聴き直しても新鮮さは失われていない。
バンドのようでバンドではないので、
バンドとしての評価はされていないようだが、
個々での評価が高まったので、
それはそれで各メンバーにとっては良かったのだろう。
で、結局はその中でもニール・ヤングだけが、
後々飛び抜けた存在になるんだけれども、
当時、このアルバムにその片鱗を見つけ出した人がどれだけ居た事だろうか?
それは、どちらかと云うと、
同じ年にリリースされたソロ・アルバム「After The Gold Rush」によるところが大きいはず。

このアルバム以降、ニールが気になってしょうがないので、
追っかけ出す事になった人が一杯産まれたと思っている。
と云うか、その一人が俺だから。
いずれにしても、今と較べると音楽そのもの、
そして情報自体が少ない時代だったからこそ、
その少ないものと濃く付き合ったので、今でも覚えている事があるが、
以前であれば、もっと色々な事を覚えていたと思う。
悲しい事に、年々それらの記憶が薄らいでいっている。
そんな訳で当分はここに、
いくつかの作品について覚えている事を書き記しておこうと思う。
それは自分自身の為のライナーノーツとして!
そうしないと、ドンドン記憶の中から消えていってしまいそうなので!

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