続・名盤を探しに行こう!「あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!」
Vol.100(2002年 8月掲載)
キンクスとコレクターズと言う、いかにもな組み合わせですな!
サッカーのW杯と言えば、ついこの間、ザック・ジャパンが良い
船出をしたようで、何よりです。
あぁ~、コンサドーレの事を書かなくなったのは、大分戦後、期待
して試合を観に行っても、内容がねぇ!
天皇杯も終わった事なので、どうにかリーグ戦に集中して良い結果
を出して欲しい。
それと、負戦後の毎回同じ反省を並べるのは、いい加減にして欲しい!
閑話休題。
キンクスの札幌公演って、ホントにあったんでしょうか?
その後、全くと言っていいほど、その話題を耳にした事がない。
色々調べてみると、’93年の10月にファクトリーホールで演っている。
確か出張と重なって行けなかったはずで、彼らを観るチャンスは
もうないと思うと、非常に残念。
アルバム「マスウェル~」で、ようやく彼らに追いついた訳か。
う~ん、どちらも随分昔の話なので、記憶の残骸を探すのが大変。
加えてコレクターズに至っては、今はCDも残っていないかも!
時折、狂ったようにモノを捨ててスッキリしたいと思う事があって、
多分、その時に犠牲となったんでしょうね。
残り1回。
年内には書きますから(笑)
キーワードは“最もイギリスっぽいバンド”ってとこでしょうか!!
俄かサポーターの皆様、W杯は楽しめたでしょうか(!?)
心配されたフーリガン騒ぎもなく、札幌の街中は外人度が高く、
擦れ違う貴方は何処の国の人(!?)と、思わず考える程国際都市化していた。
そんな訳で、今は祭りの後の寂しさ!って感じで過ごしています。
俄かサポーターの何分の一でもいいから、本物のサッカー・ファン
になりゃ、それはそれでいいんです。そう、何事にも切っ掛けが必
要な訳ですから・・・・。
擦れ違うで思い出したんだけど、これだけ色々な音楽の事を書い
ているけど、やっぱり縁が薄いと言うか、長い間には好きだけど擦
れ違っているのも一杯あるよネ。
今回はそんな中の一つ
“THE KINKS”について書きます。
何せキンクスと言えばサッカーの母国“イギリス”を代表するバンド
で、ブリティシュ・ビート・バンド好きには堪らない存在のハズ。
とは言うものの、我が国では、例えばストーンズやビートルズみたく
ポピュラリティを得てはいないし、知られている曲と言えばあの
「You Really Got Me」だけ。
何て書いたら怒られるかしらん。
おいおい、それじゃキンクスは代表的な1発屋じゃん。って事に
なってしまう。
待てよ!そんな一発屋が、ストーンズと並ぶ程の活動歴を誇れる
と思うかい。失礼にも程があるって事だよね。
さて、そのキンクスはレイとデイヴのディヴィス兄弟を中心に結成
され1964年にデビューしている。当然、当時は前述の二つのバン
ドをはじめ、数多くのバンドがしのぎを削る状況で、ここで生き残り
を賭けて放ったのが件の「You Really~」だった。
全英No.1、全米でもトップ10入りを果たし、その存在を決定付ける
作品になった事は言うまでもない。
そんな彼らの歴史を紐解くとデビュー時のパイ(リプリーズ)時代、
アメリカ進出を目指したRCA時代、そして更にアメリカを掘り興す
アリスタ時代などがある。
僕がキンクスに追いついたのがRCA時代。移籍第一弾となった
アルバム
「マスウェル・ヒルビリーズ」からの事。
「You Really~」程度の認識しかなかったから、このアルバムを聴いた時は、
ちょっと肩透かしを喰らった。随分とアメリカしている音だな~と。
そりゃそうだよな、アメリカで受ける為に作ってるんだから。とは言
うものの、そこはイギリス人。どこかイギリス風味と言うか、アメリカ
人じゃ出せない音なんだよな。そこが愛しい訳なんだけど。
あとキンクスを聴くヒントはレイ・ディヴィスのストーリー・テラー振り。
最もその物語を理解するには、イギリスの生活臭を知っていないと
難しいらしいんだけど・・・・・。
そうそう、キンクスの札幌公演は、それこそ擦れ違いで行けなかった。
グスン。
キンクスで思い出したのが
コレクターズ。家中探してもあったアル
バムは
「ピクチャーレスク・コレクターズ・ランド」1枚。初期のBAIDIS
時代よりTRIAD時代に、親しんだ作品が多かったように思うのです
が・・・・・。ってな事で、次回はいいよ最終回です。
■ 資料■
THE KINKS / Muswell Hillbillies / 1971年度作品
THE COLLECTERS / PICTURESQUE COLLECTERS’LAND / 1990年度作品