名盤/G・ハリスン&佐々木幸男

keith yoshida

2010年07月25日 13:40

続・名盤を探しに行こう!「あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.96(2002年 4月掲載)


今度は現役バリバリの名前が出て来た!
(タックさんの事です)
読み直しつつ、こんな書き方もしたのかと・・・・・
確かに名前を出していたかも、なんて思った次第。
ジョージで思い出した事だけど、ちょっと前に例の「ミス・オーデル」を
読んでいたら、ジョージが彼女の歌を作った事があると書いてあって、
それで持っているレコードやらCDを探したが、見つからず。
読み進むうちに、結局、それはシングル「Give Me Love」のカップリング曲
だと、後日分った。
どうやらCD化はされていない音源らしい。
持っていなので、そのシングル盤を中古で買うかどうかだな~。
とは言うものの、どんな歌か聴いてみたい!ので、見つけ次第、
買うだろうけど・・・。
そうそう、確か、ジョージが亡くなった時のマスコミ(日本)の騒ぎ方って、
静かなもんだったように記憶している。
あのビートルズの一員だった人なのに、こんなもんか!と。
ジョンの時は、とにかく大ニュースだったから、それとどうしても比較して
しまう。
まぁ、一方は大事件ってぇのはあるけど。
そう言えば、ジョンの訃報を知ったのは、確か、ここで書いている
佐々木幸男氏と仕事をしている時だったような・・・。
それで、とにかく信じられない!とか嘘だろう!とかと騒いで、その嘘とも
真実とも分らないものの信憑性を探ったような記憶がある。
でも、あの携帯もインターネットもない時代。探りようがないので、ツテに
頼るしかない。
と言う訳で、知り合いの放送局の人から情報を教えて貰った。
まぁ、音楽業界の片隅にいたお陰で、多少はそんなコネがあった訳です。
あとジョージで思い出すのは“クリシュナ教”。
このジョンの事件以前の話になってしまうが、銀座を歩いていたら、
艶やかな袈裟のようないでたちでパンフを配っている人がいた。
それが、あっちから来た、本物のクリシュナ教の信者だったのです。
布教活動ってやつでしょ!
頂いたパンフは、珍しいモノ(と言っても単なるフリーペーパーみたいなもん)
だったので、暫くはレコードに挟んで持っていたんだけど、いつの間にか
なくなってしまった。
で、結局、この宗教は拡がったのかしらん。この日本を含めて世界では・・・
めっきり名前さえ聞かなくなった。
佐々木幸男、まだまだ現役で音楽やってますな!頼もしい事だこと。

ジョージの冥福を祈りつつ聴いた一作。

 とある番組の1コーナーとしてやらせて貰っていたラジオ版“名盤を探しに
行こう”が一足先に3月で終わった。 1年半の長期に渡ってこのコラムで
取り上げた作品を実際に聴いてもらっていた訳で、全体で連載の3/4程
の名盤から各1曲づつ聴かせる事が出来た。
 そこではジョージ・ハリスンの追悼の意味を込めて「The Beatles」は取り挙げ
たのですが、このコラムには未登場だったので、あえて今月はジョージ・ハリスン
について書きます。
 それにしても各メディアを騒ぎ方が大人しいと言うか地味だった。
 雅子様のご出産に重なった不運(!?)もあったかも知れないし、事前に
「危ない」みたいな情報が出たせいもあったのかも知れない。
 いやいや、それ以上にビートルズはジョンとポールでしょ。と世間は認知してい
た結果かも知れない。(などと思ったのは俺だけ)
 ジョンとポールのコンビがNo.1なら、ビートルズにとってジョージは二番手の存在?
って事になる。
 そうそう、俺は頑張る二番手は好きなので、最初はジョージに惹かれた。そ
して遅れて来たビートルズ・ファンなので、時はすでに件のロックの金字塔「ALL T
HINGS MUST PASS」の発表後であり「バングラディシュ」の救済コンサートが話題と
なり、更に何よりもビートルズの解散騒動のゴタゴタの真っ只中だった。
 何かそんな時にあの4人を見たら、どう考えたってジョージ・ハリスンに分があ
るでしょ。加えてあの当時の風貌はジョージが一番アーティストっぽかったりして
・・・・・。
 まぁ、そんな事は置いといて、あの訃報を聞いた夜はやっぱ1枚アルバム
を引っ張り出して聴いた。それは「ALL THINGS MUST PASS」でも「Cloud
Nine」でもなく「Dark Horse」だった。

 このアルバムに収録されている「Far East Man」が無性に聴きたくなったか
らだ。一般的には恐らくこのアルバムの評価は低いのだろう。殆ど話しに出て
こないし、ここに収録された曲がラジオから聴こえてきた事など、近年無いに
等しい。
 アルバムの冒頭は、当時メキメキと頭角を表してきたトム・スコットをフィーチャーしたイ
ンスト曲「Hari’s On Tour」で、この作品発表後に予定されていたツアー用の1
曲。緩いッグルーヴ感が気持ちいい。続く切なさが込上げてきそうな「Simply
Shady」、そしてカヴァー曲「Bye Bye ,Love」など、今聴いても捨て難い作品が
並んでいる。参加ミュージシャンのクレジットを見つつ聴くと、無下には出来ないアル
バムだって事が分かる。(そうでしょ、タック・ハーシーさん)
 さて若き日、その風貌がチョッピリとジョージ似だった佐々木幸男
彼のデビュー作「ほーぼー」がようやくCD化された。

某ラジオ局のディレクターと話していて、この中の「君は風」は、是非UAにカヴァーして
貰いたい名曲だ。な~んて話になった。
ライヴで演ってくれないかなッ。UAさん。貴女の抜群の歌唱力で聴か
せてよ。ウエスのUA担当者の方、どうでしょうか。何ならCD送ります。

■資料■
GEORGE HARRISON / DARK HORSE (1974年度作品)
佐々木幸男 / ほーぼー (1977年度作品)

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