続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.85(2001年 05月掲載)
名盤の定義ネ!
全然無いです。ただ、年数が経って、当時評価されなかったものが、
実は色々な意味で凄い作品で、それが後々にまで伝わって、名盤と
呼ばれるようになったてぇのはあるかも・・・。
それと、たくさん売れて多くの人達に支持された作品ってのもあるけど、
実は勢いで時代に乗ってしまって、何百万枚も売れただけで、中身が
駄目!(特に日本の場合)ってのもある訳で、ま、この辺は判断が難しい。
いずれにしても書いてある通り、自分の愛聴盤は、誰がナント言おうと、
その人にとっては名盤には違いないのですが・・・・・。
マリア・マルダーはデビュー当時、相当夢中になって聴いた。
何年か前にライヴで来ていたような・・・。
観に行ってないので、既に自分にとって完全に過去の人という訳。
それと、こなかりゆにそうゆう事を感じたんだ。ふーん。
ここで紹介した作品は、一時良く聴いたし出来も良かったように記憶している。
あまり光が当たらなかった存在のように思うけど、どうなんでしょ?
「彼女、今はどうしているんだろう?」と書いてある通り、この時点で活動が
どうなっていたかも不明。
もしかして、今でもどこかで音楽をやっているかもね。
スタイルとしての古さが新しいオールドタイム・ミュージック!
とある人に「ここでとり上げている日本のアーティストの作品も名盤なんですか?」
との実に単刀直入な質問をされた。
う~ん困った。と言うより前にその事については書いているんだけれどな~!
と言っても、それを読んでいない読者も多い訳だから、ここでもう一度説明する
しかないのかなと・・・・・。
名盤の主役はあくまでも洋楽です。基本的には、日本のアーティスト達が影響を受けた
であろう作品を選んで、その影響下の日本人の作品を一緒にとり挙げる。っつう形式
で書いています。が、結構日本のモノについてはあやふやです。ハッキリ言って!
ですから洋楽はそれなりに信用していいのですが・・・・・・。ってな感じです。
勿論、中には正真正銘名盤と言われている作品もありますよ。
大体名盤の定義なんてないんですから。一杯売れて世間から認められたものとか、
評論家の誰それさんが絶賛したとか、何年かたってから高い評価を得たとか、何か
そんな事のどれかに当てはまらにゃいかんとかないですから。
ここでとり挙げているのは、あくまでも主観です。個人的に好きとか良いとか
思っているアルバムを紹介しているだけですから。
とか何とかうだうだと書いていたら紙数がなくなってきたので、早速今月の本題に
入らせて頂きます。
後の祭りな話だけど、ジェフ・マルダーが札幌に来ていたらしい。らしいじゃなくて、
ライヴを観た人が「良かった!」と言っていたので本当の事だ。(観れなかったのは、
ちょっとだけ心残りです)
でぇ、そのジェフの事を書くと思ったら大間違いで、彼の元妻の
マリア・マルダーの
デビュー作の事を今月は書きます。
何年か前にBrand New Heaviesでヒットした「Midnight at the Oasis」って曲は御存知で
しょうか。そのオリジナルを唄っていたのがマリア・マルダーなのです。
彼女のデビュー・アルバム
「オールド・タイム・レイディ」は70年代のシンガー・ソングライター・ブームが続
く最中の73年にリリースされた。前述の「真夜中のオアシス」のヒットもあって、一気にアルバム
が売れ、マリアは時代を代表する女性シンガーの一人として一躍時の人となったのと同時
に、それまでそんなに注目されていなかったオールドタイム・ミュージックが俄かに話題になった
りもした。そんな事を思い出しつつ久々にレコードを引っ張り出して聴いてみたが、それが
意外な程古さを感じさせないものだった。と言うより「古いけど新しい!」って思えるほど
新鮮だった。これはこの時代にちょっとした穴的存在の音楽かもっ。なんて思ったりして。
まぁ、新作も出るらしいので、これは併せて要チェックでしょう。
何年か前に
こなかりゆの「おばあちゃんは女の子」を聴いた時、そう言えば真っ先にこ
のマリア・マルダーを思い出した。マーク・リボーらが参加したミニ・アルバム
「Hokey Dokey」は結構良
かったのに・・・・・・。今、彼女はどうしているんだろう(!?)
■資料■
MARIA MULDAUR / オールド・タイム・レイディ (1973年度作品)
こなかりゆ / Hokey Dokey (1998年度作品)