名盤/Laura Nyro & Sakura

keith yoshida

2009年11月20日 17:28

続・名盤を探しに行こう!/あれも聴かなくちゃ!これも聴きたし!
Vol.83(2001年 03月掲載)


え~と、ここまでがワープロ書きで、データが残っていなくて、
一生懸命掲載されたものをリライトしていました。
それが結構面倒臭いんだな~。
だから、こんなに再掲載に時間が掛かっている訳。
それと何度も書いているが、書き進めるうちに自分の文章の稚拙さに
悲しくなる瞬間が一杯ある訳。
それじゃ今はどうなんだ?と聞かれたら・・・。
まぁ、この掲載時よりは簡潔に読み易く書いているような気がするけどね。
陽水さんのカヴァーは、この後、GSのザ・タイガースの「花の首飾り」で、
その後、本当にカヴァー曲だけのアルバム「UNITED COVER」をリリース
して大ヒット!
この成功が、その後のカヴァーブーム(!?)のはしりだったような・・・。
いまだにカヴァーものは続いているけど、そんなに何匹もどじょうは居な
いって!!
安易な企画と才能の無いヤツの組み合わせで、何度も騙されるほど、
音楽ファンはバカじゃない。
ローラ・ニーロのこのアルバムは10本の指に入るくらい大好きな1枚。
無人島には持って行きたいです。ハイ!
熱唄なんぞ書いてありますが、明らかに“熱唱”の校正ミスですな。
あぁ、リライト作業はここまで!この後は全部データとして残っているので、
ちょっと楽にはなります。

アーティストの見方を変える事もあるカバー曲・・・・・。

 年明け早々に驚いた事がある。井上陽水の新曲として紹介されたのが、
カバー曲だった事だ。
何でよりによってカバーなんだろう。それでなくても作品のリリース頻度
が少ないアーティストなんだから、何年振りかの新曲は、書き下ろしで・・・。
ってえのが、まっとうなファンの偽らざる心境だろう。
まぁ、そんな事は置いておいて、「コーヒールンバ」をはじめとする4曲の
選曲は、如何にも陽水さんらしいし、陽水だから恰好いい!と断言出来る
仕上がりと言っていいだろう。
この勢いでアルバムを作ったら・・・な~んて考えるのは俺だけだろうか。
何だかとんでもない選曲で、一発、退屈な我が国のポップス・シーンに
爆弾でも落としてくれ!っと思っちゃうよね。
こんな風にアーティストがカバーする曲って、その人のルーツ的な音楽が
多いから、大した好きでもないアーティストでも、カバーするもののセンス
が良かったら、それはそれで、そのアーティストの見方を変えてしまうから
面白い。
そうそう、先月号で書いた年末年始のヘビーローテーションだったSADE
とDOUBLEの間をぬって聴きまくっていたのもカバーもののアルバムだった。
 それはローラ・ニーロ「ゴナ・テイク・ア・ミラクルズ」と言う
アルバムで、彼女の大好きなR&Bナンバーばかり集め、カバーして作り
あげた作品。

本来、作家、そしてシンガー・ソングライターなのだから、全曲カバー曲
で作るアルバムというのも珍しい。
生前のインタビューで彼女は、「もしピアノのある部屋で、ピアノの前に
座ったら、自然にあのアルバムの曲を唄いだすわ」とも言っていたし、
自分の作品の中で一番愛着がある。とも取れる発言をしていた。
 ギャンブル&ハフという名プロデューサーの下、R&Bの本拠地フィラディル
フィアでレコーディングされたこの作品には、後に「レディー・ママレード」
でブレイクする女性三人のコーラス・グループ“ラベル”が、全面的に
参加している。唄われているのは、モータウン・ナンバーなどのR&Bの
クラシック・ナンバーばかり10曲。
そのどれもが、ローラの素晴らしい熱唄で綴られていて、本当に好きな歌だけ
唄った、彼女にとっての原点回帰は、本人にも廻りにも満足のいく結果を
もたらしたようだ。
ローラはこの後も、たびある事にアルバムの中でR&Bをカバーし、その愛情の
深さを表している。
カバーと言えば、SAKURAが昨年ラジオのリスナーから寄せられた思い出の曲を
元に作り上げたアルバム「ROOM 508」が記憶に新しい。

ジョン・レノンなどのカバーされる常連に混じってバングルスなんてのも
演っている。
両者併せて、聴いてみて下さい。


LAURA NYRO / GONNA TAKE A MIRACLE (1971年度作品)
SAKURA / ROOM 508 (2000年度作品)

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