時間潰しがてら中古屋でレコードを掘っていたら、1枚のLPの
ジャケットの色彩感に惹かれて、ついつい買ってしまったモノ
がある。
何を今更な感も強い(ファンの方々、御免なさい!)
Eric Andersen
(表記がAndersonじゃなくてAndersenだからね!)の1968年の
アルバム「
More Hits From Tin Can Alley」。
そうそうシンガー・ソングライター・ブームの`70年代に、名作
「Blue River」をリリースし、ちょっと人気を博した人。
俺も「Blue River」と、その前後のアルバムを聴き漁ったもんだが、
今じゃ、その「Blue River」も、本当にたまに何か切っ掛けがあった
時のみ聴く!みたいな感じで疎遠になってしまい、当然、CDでも
全く買い直す事がなかったアーティストです。
それなのに手が延びたのは、なんの事は前述の通りジャケット
がいいので買っておこうか!という単純な理由。
それもデザインがいいって訳じゃなくて、あくまでも全体の色彩感で!
何か、その醸し出す雰囲気というか臭いみたいなものに惹かれた訳。
そんなこんなで音への期待はなし。
聴いた感じは、「ブルーリヴァー」の繊細さはなく、何かディラン
みたいな曲も・・・。ま、いいか!時代がそういう時代だったし。
これはあくまでもジャケットが優先なんだから。
でも、このジャケット、CDサイズだったら、絶対欲しいと思わなかった
ろう。
あの30cm強のサイズは、グラフィックデザイン的には丁度いいサイズ
で、作り手側もその腕前を発揮出来る。
で、更に写真一発!ってぇのも活きる大きさ。
CDでは、そんな事ありえない!
アートとして存在させるのが難しいから、ミンナ、DVDとかのおまけを
付けて付加価値を高める。
そんな子供騙しのおまけ合戦なんぞにつきあってられないから、
アーティストと言われる皆さんは、ジャケットも作品の一部として工夫
して、トータルで作品としての完成度を高めて下さい。
もちろん、まずは音がありきですけどネ。